「詩的定年」にはジャズ 霧降高原に「ニューヨークの風」
「詩的生活」に欠かせないのが、音楽、それもジャズ(私がそう言っているだけでもあるが~)。ということで、地元・霧降高原の私が建築的芸術家、いや芸術的建築家と呼んでいる幾何楽堂で13日夜あった「三上クニトリオコンサート」に出掛けた。
正確には「三上クニスプリングツアー 2010」。5月下旬の和歌山から北上し、6月下旬に北海道、7月に伊豆高原から横浜へ。ライオネルハンプトン楽団最後の専属ピアニストで、ニューヨーク在住35年という三上クニさんに池田聡さん(ベース)、長谷川明彦さん(ドラム)。
夜6時半から休憩の10分ほどをはさみ、アンコールを加え、2時間弱。幾何楽堂がいっぱいのジャズファンで埋まり、わきの「月夜見照らす」まではみだす盛況。三上さんがすぐに聴衆から「リクエストを」というと、「モーニン」「A列車で行こう」など。私も思わず「コルトレーンの朝日のごとくさわやかに」と注文(ガーランドのCジャムブルースの方がよかったかも)。いずれも演奏の中で応えてくれた。
三上さんの流れるようなピアノ、軽妙な会話、小中学校の総合学習にも使えそうなピアノ、ベース、ドラムの実演と、時間はすぐに。そうそう、幾何楽堂入り口では移動式珈琲店で知る人ぞ知る(知らない人は知らないが~)、有名ななえるねすと「エルネスト」が臨時開業(私も一杯)していた。三上さんはそのエルネストに触れ、ご苦労さんと、「ブラックコーヒー」を演奏。状況に応じたリーダーぶりを発揮していた。
こうした演奏会、「定年以前」は仕事に追われ、コンサートの後半に駆けつけるぐらいが関の山だった。演奏会後に懇親会がセットされているのが、幾何楽堂のイベントだが、これまでは仕事のことが頭を離れず、じっくりと、その輪に入る心の余裕を持つことが難しかった(仕事に追われる人生は厳しいデスネ)。
ところが、どっこい。「詩的定年」なので、その心配はなく、久しぶりに開演から終演まで、ジャスに浸り、懇親会ではベースの池田さんらと親しく呑みあうことができた。「リハーサルをしても三上さんはその通りにはしないことが」「譜面を見ているように見えたということですが、見たのは1曲だけ」「ベーシストになりたいと思う気持ちがあればその道が」(本当はなかなか、そうはいかないのだが~)などの楽しい会話を交わしたことだった。
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コメント
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この柔らかな文体がいい感じです、、、笑い
動画までUPして、、、
投稿: エル | 2010年6月17日 (木) 12時36分
「柔らかい」ですかね。まだ少し堅いなと思っているのですが。エルネストの「過酷な日々」(本当にそうかな~)を超えた軽い文体にはかないません。ところで、例えば「記事を書く」で「エルネスト」のURLを下線を付けてアップする方法は。労働の合間に時間があったら教えて。エルのURLをコピーし、記事に持ってくるまではできるのですが。その後が不明(ふぃふぁ山荘に指導してもらいましたが、はてな。定年は頭が堅くなっているので)
投稿: 砂時計 | 2010年6月17日 (木) 13時30分
ふぃふぁ
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投稿: ふぃふぁ山荘 | 2010年6月17日 (木) 23時27分