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2010年6月25日 (金)

「わたしは、月下美人みたい」 「詩的生活」にはユーモア

http://nikkosunadokei.cocolog-nifty.com/blog/cat40302461/index.html (吉永小百合が歌う「勇気あるもの」(1966年 作詞・佐伯孝夫 作曲・吉田正)

 「切れ切れな日常」からーその1-

  「詩的生活」には、ユーモアが必要だ(「詩的生活とユーモアの関係とは?」と、問わないで)。テーマのユーモア、それもほんのりしたユーモアは「砂時計」の周りにも、それなりにあるが(栃木県で最も人気があるブログ・日光「ふぃふぁ山荘」元単身赴任日記は、ほとんどその典型だが~)。最も身近なところで、仲間たちで、年に一度、発行している同人誌「序説」(「砂時計」が事務局)のメニューに、それがある。人気エッセー「切れ切れな日常」(安齋博)が、それ。福島県で自営業を営みながら、身の周りの何気ない出来事を題材に、筆者独特の味付けをしている。連載は5回目(5年目)を数えた。なかでも奥さんの天然派的(?)な発言や鋭い突っ込みに、戸惑ったり、うろたえたり。あるいは、あきらめたり、自問自答したりする筆者の姿が、(毎回じっくり読んでいるが)いつもながらおかしい(ユーモアがある?)。筆者の人生の喜怒哀楽を優しく見つめる精神、世間を斜めに切る見識も、これまた貴重だ。

(1)

 「わたしはね、朝はだめ。昼も仕事をする気力がない。午後には、ちょっと調子がよくなって、夜は又だめ。月下美人みたいなのよね」。奥さんの言葉です。美しい月下美人だと思います。

(2)

 新聞の”おくやみ”の記事を見ながら、奥さんが言うのです。「ねぇ、みなさん八十代よ。若くても七十。私、そこまでいくのに、まだ40年もあるのよ。40年よ。その間、仕事だけして、こんなに疲れて、只寝るだけの生活して、40年よ。どうしてくれるのよ。その前に、きっと死んじゃう」。ちょっと辻褄の合わない話ではあるのですが、気持は分かります。

(3) (歌「勇気あるもの」、この項はユーモアというより、しんみりか)

 月曜日は、休みの次の日で、仕事が立て込むのです。朝から走り回ります。余計なことを考えている余裕はありません。そんなとき、昼頃でしょうか、ふっと口をついて出た歌があります。吉永小百合が歌って流行った歌でした。

   しあわせは何処にある/探しながらゆこう

   果てしない旅だけど/笑いながらゆこう

   ごらん/夕焼けの空は空は茜色

   友と悲しみ語る時

 そこまで歌って、不覚にも涙を流してしまいました。

   明日の/楽しさ語る時/この唇に

   勇気が湧いてくる/湧いてくる

 人は時として、自分で自分を励ましたり、慰めたりするのでしょう。いい歌だと思います。

(「『切れ切れな日常』からーその二ー」は次回)

 

 

 

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コメント

ついに、動画が来ましたか!
人生と同じ、余り急がないでください、詩人様

oyaziさま(砂時計)
こんにちわ。動画は木村クニコンサートが初。今回で2回目です。
それにしても「詩的生活」は悠々が基本。確かに急いではいけませんね。これを書いていて、思い出しました。というのは、長女が誕生したときに付けた名前が、「悠」(はるか)。30年以上前から悠々に憧れ、そのように育って欲しいと思っていたのですね(しかし、予想以上に悠々と、のんびり、欲張らずといった性格に育ちすぎるのも考えもの 笑い)。

何となくドキッとしたので思わずコメントです。
予想以上に悠々と、のんびりと、という事で、
期待に応えてみました(笑)

ハルさま(砂時計)
悠々であっても、何事もほどほどに(私自身にも言えるが)。
つまり、普通に。ところが、この普通が曲者。「普通になりたい」(だったか)。阪大学長の哲学者、例の鷲田清一がじっくり、分析しているほど。まぁ、今の時代はウツの時代だが、心身とも「健康」であるなら、それで良しとしなければ(それに少々のお金もだが~)。、

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