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2010年6月30日 (水)

詩  「原っぱの神さま」 「交換」の原型をうたう

Dscf9770_2 (「砂時計」が詩「原っぱの神さま」を寄せた詩誌『堅香子』第3号ー2008年6月ー.)

 「交換」の根源的なかたちは「キャッチボール」という遊びのうちに生き残っている。ひとりが投げる、ひとりがそれを受け取り、投げ返す。この遊びが「交換」の原型である。(略) あなたなしには、私はこのゲームを続けることができない。キャッチボールをしている二人は際限なく、そのようなメッセージをやりとりしているのである。このとき、ボールとともに行き来しているのは、「I cannot live without you」という言葉なのである。これが根源的な意味での「贈与」であるーーー『ひとりでは生きられないのも芸のうち』(内田樹・文芸春秋)

  詩 「原っぱの神さま」  

                      黒川純

どすんという快音をつかむ

私と私のあなたのそれを

手のひらの快いしびれと共に

足元にまで伝わる重さと共に

夕方が近い公園の先の原っぱで

私が力を込めてこの球を投げると

すぐにボールが返ってくる

私が投げているのだが

繰り返し投げていると

投げて受けてを繰り返す

キャッチボールなのに

投げた途端にこっちに向かう

旋回運動となってくる

夕闇が静かに迫ってくると

相手の顔かたちもおぼろげになり

的が定まらないはずなのに

ミットだけは判別できる

お互いの姿はもう視えないのに

ボールをつかむことができる

ミットを抱えて首をかしげ

ボールの行方を視ていくと

力いっぱい投げても元に戻る

飛去来器と呼ぶブーメランのように

鏡と鏡が向き合う

そんな力が見え隠れした

力いっぱい投げたつもりが

手元であなたを受け取っている

そんな奇妙な現象が起きるのは

すくすく育った鏡の記憶が

高く舞う揚力を加速させ

交換させるからだろう

それができるのは

瞳いっぱいの記憶が埋められている

あの原っぱでないと いけないようだ

凧揚げ 馬乗り 鬼ごっこ

雪合戦 缶けり かくれんぼ

止めてくれるな おっ母さん

そんなことができるのも

その人が見守っているからだ

呼び方はいろいろあるだろうが

私たちはこう呼んでみたい

少年時代の夢の中で

だれもが きっと出会った

原っぱの神さまと

(『堅香子』第3号・「原っぱの神さま」・6月29日改稿  『堅香子(かたかご)』事務局は岩手県滝沢村・鵜飼字石留 吉野重雄方 「堅香子」の会 頒価800円)

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歌・唄・詩」カテゴリの記事

コメント

電子出版の波はもうすぐそこ、、、
以下は実験中、、、

http://p.booklog.jp/book/3009

エルさま
「電子出版」!。すごいですね。なかなかですね。
おもしろいですね。「実験中」見ましたよ。
こりゃ、勉強しないと「(あと10年若ければ」という声も~)。

さらに改良、、、見てね。

エルネストさま
「改良型」、、見ましたよ。さらに、すごいですね。
電子出版も、リアルなものになっているのですね。
「砂時計」のブログが軌道に乗ってきたら、挑戦
する価値ありかも(その前に、「内容」ですが~)。

野村さんの文章2200文字まで打ち込みました、、、

エルネストさま
労力に脱帽(ミルク代稼ぎが心配)。珈琲店経営、金鉱山オーナー、
モナコが拠点のギャンブラー、中禅寺湖ヨットクラブ運営、
お遍路さんインストラクターに加え、次は市営温泉指定管理者、
ゲストハウス経営、さらに電子出版会社経営ですかね。

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