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2010年7月27日 (火)

清楚な美人に会いにゆこう(2)  小杉日光美術館で「高畠華宵の大正イマジュリィ」

Dscf0960 (「浅き春」 昭和10年前後。図録から。全体の人物を拡大した。戦前の美人画だが、現代でも通じるものが。ただ、かすかに池上遼一的な美人といった感があるにはある)

 「高畠華宵の大正イマジュリィ」の2回目は初回で紹介できなかった印象的な美人画を。今回はさらに高いファッション性についても、確認したい(「砂時計」もアップしながら)。

 ただ、どうしても大正ロマンでいえば、夢二と華宵との違いを少しでも考えてみたい欲求にかられる(まぁ、そんなことを思うにも、「砂時計」がヒマ人だからかも~)。図録「高畠華宵大正ロマン館」でも、やはり、その辺を承知しており、そのものズバリ、「高畠華宵と竹久夢二」(小倉忠夫)と題したエッセイがある。以下はそのエッセイから。少しはその違いの雰囲気がわかるかも(でも、ようするに作品を楽しめばよいのだ!~赤塚不二夫風に~)

「二人の資質を比較するために、割り切って言えば、夢二が浪漫主義とアール・ヌーヴォーの側にあるとすれば、華宵はこれらの要素を持ちながらも、むしろ、理想主義とアール・デコの側に比重がある、と私には思われる。夢二は大正ロマンの時代と運命を共にしたかのように、昭和初めに画業にも人生にも終止符を打ってしまう。そして、華宵は大正時代はもちろんのこと、次の昭和時代をも、より盛んに活躍を展開していく」Dscf0703 (この作品は洋装だが、着物姿で弾く若い女性を墨と鉛筆でデッサンした「バイオリン」・昭和初期も。会場で)

Dscf0947 (「べに椿」。華宵便箋表紙。大正15年。色合いといい、ファッションのセンスといい、印象的な作品だ。図録から)Dscf0702(洋装だが、和装的な情緒がある女性像。これもファッション性があり、印象的な作品だ。会場で)

 大正から昭和初期に華宵は清楚だが、華麗さや優雅さ、そして浪漫的な雰囲気にあふれた作品を生み出し続けた。今からみても、「詩的」そのものの作品群だ。とくに少女や、少年、青年だろうが、その彼らに大きな人気を得ていたことに、「砂時計」は驚かされる。「格差」「貧困」の今の時代とは比べ物にならないくらい、当時の日本は豊かではなかった、いや貧しかったからだ。

 という疑問に~(ほんとうにどうして、あんな時代にこんな作品がと思うので~)。やはり、図録「高畠華宵大正ロマン館」の別のエッセイがそれなりに言及している。「高畠華宵の挿画」(匠秀夫)がそれ。以下にその一部を紹介したい(やはり、美術展では図録を買い求めることが大事だなと、改めて思った「砂時計」だった)。

「つまり、当時の日本の少年、少女は、日本自体が貧しかったように、多くは貧しかった。さればこそ、少女は華宵の甘美な少女像に憧憬し、陶酔したのであり、少年もまた人生の荒波と戦う凛々しい美少年に自己投入することになる」Dscf0957_2 (「花のゆくへ」 昭和10年前後。作品のうち、人物周辺を拡大してみた。「清楚な美しさ」という言葉がぴったりするので。図録から)

(「清楚な美人に会いにゆこうー(3)-に続く)

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コメント

私も浅学なので、高畠華宵さんは初耳でした。
夢二さんと比較すると、女性の顔が「凛」としていますね。

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