「風の又三郎」や「猿丸」の寄贈も 霧降高原「森の図書館」からーその3-
(霧降高原「森の図書館」が寄贈を受けた『風の又三郎』と『猿丸の弓のはなし~日光戦場ヶ原の伝説~』)
霧降高原「森の図書館」に「大切な一冊」の寄贈が相次いでいることはつい先日、お知らせしたばかりだが、さらに郵送も含めて寄贈が続いたので、これもお伝えしたい。
ひとつは宮澤賢治原作で名高い童話『風の又三郎』(1984年7月第5版、朝日ソノラマ)。コミック『アタゴオル物語』などで知られ、宮澤賢治イーハトーブ賞を受賞しているコミック作家・ますむらひろしさんがますむら版・風の又三郎に仕上げた本だ。
もうひとつは絵本『猿丸の弓のはなし~日光戦場ヶ原の伝説~』(画・苅田規恵、文・小島喜美男 2008年、日光二荒山神社中宮祠、日光青年会議所35周年実行委員会、日光ユネスコ協会)。
『風の又三郎』を郵送してくれたのは、宇都宮の「シャムロック広場」さん。「私も大切な一冊をお送りします」とある。シャムロック広場さんが賢治作品を好きなのを知っている知り合いから「感謝の気持ち」とお礼にいただいたとのこと。もう絶版の貴重な本だという。
シャムロック広場さんは以下のような思いがあったので、寄贈したという。
「元々が善意で私のところにやって来た本なので、このまま私が所有し、ひとりで楽しんだり、私の周りにいる人に薦めるのもいいですが、それよりも多くの方に手にとっていただき、楽しんでくださったほうが、この本も喜ぶと思います」
こんな思いは霧降高原「森の図書館」にぴったり。中禅寺湖の先にある広大な湿原が「戦場ヶ原」と名付けられているいわれを絵本にした『猿丸~』にしても、「森の図書館」で多くの人が手にとってほしいと、日光二荒山神社中宮祠の神職さんから寄贈を受けた
シャムロック広場さん、神職さん、どうもありがとうございます。さらに多くのみなさんからの寄贈を受けたいと思っています。もちろん「だれかに読ませたいあなたの大切な一冊」を。寄贈先は霧降高原「森の図書館」館長の「砂時計」(黒川純)へ。
〒321-1421 栃木県日光市所野1541の2546
黒川純 Eメール qk3y-tomk@asahi-net.or.jp
(日光霧降高原のチロリン村の森の中にある霧降高原「森の図書館」)
ケルトの森のティールーム
ケルティックハープと朗読によるリーディングコンサート
ところで、シャムロック広場さん(シャムロックはアイルランドの国花)は、お手紙の中で、奇しくも「9・11」の9月11日に宇都宮で開くコンサートについて、広く知らせてほしいと呼びかけています。演奏は、ハープ奏者で作曲家、坂上真清(さかうえ・ますみ)さん、リーディングは朗読家の青木ひろこさん。スイーツは料理家、ハーブ研究家の高橋洋子さん、美術はカリグラフィー作家の堀井裕子さん。というコラボを楽しんでという。
朗読は絵本を1作、児童図書を1作、詩が4件を予定。ケルティックハープのソロも含めた演奏曲目は「静かなる心」「平和への祈り」「共に歩む」をテーマに美しい作品をそろえたという。
「わすれられない おくりもの」(スーザン・バーレイ作 小川仁央訳)
「妖精の贈り物」(アンドレー・ラング作 おおつかのりこ訳)
「吟遊詩人の少年」(トーマス・ムーア詩 アイルランド伝統曲)
「夏の名残りの薔薇」(トーマス・ムーア詩 アイルランド伝統曲)
「ダニー・ボーイ」(ウェザリー詩 アイルランド伝統曲)
「夜もすがら」(ウェールズ伝統曲)ほか
日時 9月11日(土) 午後1時、午後3時半の2回
会場 宇都宮市雀宮1-5ー16 (宇都宮の一番小さなホール)「まつぼっくり」(028・688・3220)
会費 3500円(紅茶と焼き菓子付き)
チケットの申し込み・問い合わせ シャムロック広場(秋元) 028・659・5340
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コメント
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すごいですね。
何か、皆が急に幸せになって行くみたいです。
「森の図書館」の趣旨が少しずつ知られていきますね。
投稿: 徳次郎 | 2010年7月22日 (木) 05時43分
徳次郎さま
ありがたいですね。霧降高原「森の図書館」はまだ
発展途上。もっと広く世間に知られてもいいと思って
います(なお、私のところに数冊・数人の寄贈書が
予定されていますヨ)。
投稿: 砂時計 | 2010年7月22日 (木) 11時47分