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2010年8月 6日 (金)

ひと・「人生再出発」をかけた男 花巻市議に当選した「元ヤンキー」

Dscf1455_3   (朝日新聞・朝刊5日付2面「ひと」欄に掲載された細川宏幸さん)

 「選挙運動で、頼みはマイク一本。金がないから、事務所に電話も引かず、ホームページもない。名前の連呼は3日でやめ、葉タバコ農家や市街地で街頭演説を1日約30回。最初は聴衆ゼロでも、『働く親の世代が議会にいないのはおかしくありませんか』と訴えると、家や畑から出てきて拍手してくれる人もいた」

 

 アラセブ(70歳)初当選 花巻市議選で高齢者の星にで増子義久さんと共に岩手県花巻市議選で当選を果たした細川宏幸さん。その人が、5日付の朝日新聞・2面「ひと」欄(全国版)に登場した。「えっ」と驚くと共に「やはりな」とも。同時に、70歳で市議選に出た10年先輩の友人、増子さんがなぜ、細川さんを懸命に応援していたかも、わかった。多くの人たちに、そのことを伝えられる、いい記事だと思う。

Dscf1447  (細川宏幸さんを「ひと」欄に紹介した筆者は文・写真とも疋田多揚記者)ー写真をクリックすると、大きくなり、記事が読めますー

 記事から引いてみよう。

 「高校は半年で中退、バイクで暴走行為を繰り返し、傷害事件で警察の世話にもなった。22歳で建設会社に勤め、結婚して3人の娘にも恵まれた。落ち着いてきたと思ったら、35歳のとき、連帯保証人になったことで自己破産、マイホームを手放した」

 いやいや、30代中盤でもうかなりの人生劇場。詳しくは記事を読んていただくが、「人生再出発」をかけて、自らが立つことを決めた。朝の街頭あいさつを始めたが、過去を知る人から「おまえに出る資格はない」と面罵されたこともあったという。

 結果は893票で、当選34人中31番目。「『人生再出発』(細川さん)と『人生最期の決断』(増子さん)の2人両方が当選しなければ、意味がない」。増子さんは当選が決まった深夜、「砂時計」にこう強調していた。

 そのときは半信半疑(?)で聞いていたが、5日の「ひと」欄を読んでみて、確かに2人両方が当選しないといけなかったのだ。そう納得した。波乱万丈の人生を送ってきた増子さんは、それこそ「人生ラストラン」の踏ん切りをつけた出馬、一方の細川さんは「人生再スタートライン」という、これからもう一度やりなおす決断だ。

 なにもない社会の中堅世代が事務所に電話を引かず、街頭演説1本で当選したり、集まりの最期に花巻農学校精神歌(宮沢賢治作詞)を歌い合うというやりかたで当選したり。いわば、「市議」が「あちらがわの指定席」ではなく、」「こちらがわの自由席」に。そういうインパクトというか、影響、余波、意味、波紋、つまり、こう、ようするに、えー、なんというか、そう、「時代閉塞の現状」(石川啄木)を打ち破る快挙となった。

 細川さんを紹介した「ひと」欄は結果として、そうしたことを伝えたかった記事だ思う。同時に彼の経歴や挫折、動機、選挙スタイル、地元の反応やこれから。それらをそれほど大きくはない記事の中でうまくまとめている。素材が時代に向き合った旬のものだが、それを料理する記者の腕も良かった例だと思う(「おこがましい」といわれそうだが、そう言わせていただこう)

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