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2010年8月 5日 (木)

死んでも、思想、意思は伝わっていく  詩 ヒマワリは「星のひかり」と

磯山オサム・小詩篇からーその2-Dscf1434 (「ヒマワリは<星のひかり>と」など磯山オサムの5篇の詩が収められている『序説第16号』・2009年5月)

詩  ヒマワリは<星のひかり>と

                   磯山オサム

夜を惜しんで

手を繋ぎ東方十字路を越え

大川を渡る 大川を越える

   <星のひかり>

   持続する夢 持続させる夢

   中空の太陽

   一九六七年十月九日 ぼりびあ

   居場所を失った者の瞳の合図

生きて死んで越境をして

何度もこころを砕こうとする

「ヘルモンモダモノコノイノチ」

「ステルモノダモノコノイノチ」

   手を繋ぎ

   後ろ姿を飛び出し

   サヨナラ

ヒマワリ

身を半分にして大川を

<星のひかり>と手を繋ぎ渡っていく

      目をさらに開き

      記憶を今に届けるために

      夜を惜しみ

 初出は「茨城新聞」の『茨城詩壇』(2009年4月5日)。それも含めた5篇を「ヒマワリをモチーフとした五篇」と題し、『序説第16号』(2009年5月)に掲載された(日光霧降高原の「砂時計」が事務局)。この詩が「茨城新聞」の「茨城詩壇2009年前期賞」に選ばれ、09年8月9日に掲載された。

 選評(橋浦洋志)で印象的だったというか、的を得ているなと思ったのは以下の見方だ。

 「行間にすき間があり、ここに心地よい飛躍が存在しています。この飛躍の方向性は、あえて言えば存在を慈しむ祈りを実現しようとするものです」「何よりも言葉が若々しく初々しいのも特徴。表現が押しつけがましくならないのは、言葉が清潔だからです。自我の濁りをできるだけぬぐい去り、ツヤのある言葉が選び取られています」

 受賞した磯山オサムの「受賞者の一言」

 「人は死んでも、思想、意思は伝わっていくということを大事にした。詩は開放感があり、自分を表現できる異次元の世界。これからも日常の中で大事にしたい」

 磯山君本人から受賞の知らせを受けたとき、「砂時計」はびっくり。同時に考えれば、それもありかなとも思ったことだった。というのも、選評にあるようにイメージが気持よく飛躍し、選んだ言葉のひとつひとつが碧い海のようで、意表を突く言葉も定着させてしまう。さらに選者が指摘するように五月の風のような清潔感がある。

 選者は、あえて触れていないのかも知れないが、さらに言えば、時代状況を(それも全共闘世代の時間や心情を)詩の中に、それとなく、あるいはあからさまに溶け込ませているところが特徴だ。もう長い友人でもあるが、「砂時計」も見習わなければならない詩人(それもさらに発展していく詩人)だと思う

(磯山オサムは茨城県笠間市在住)。

(磯山オサム・小詩篇からーその3ーに続く)

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