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2010年8月 9日 (月)

死なないために学んだ不快な和音  詩 「音楽の時間」

Dscf1481_2 (「Cジャムブルース」が入っているレッドガーランドのCD『GROOVY』)

65年目のナガサキの夏に

詩 音楽の時間

                 黒川純

Tシャツ一枚だけのまぶしい夏

Cジャムブルースにブルートレイン

深夜とジンとプカプカに明け暮れ

ジャズを枕に夢の海を泳いでいた

                                                                                                        

すると、セピア色した光景が広がり

小学校の音楽教室に降り立った

調子がずれたピアノの音が聞える

身震いする不快な金属音だ

                                                     

LPレコードも聴かせていた

それもゴーゴーという音だった

「インドの虎狩り」でもない

遠くから降ってくる轟音だった

覚えないと、命が危ないという 

                                                                                                      

先生が再び鍵盤に向った

これがB29 これがグラマン

何という機種の何機の編隊か

聴き逃したらやられてしまう

子どもたちが真剣に答えていた                                             

                                                     

GやE、FやAたちの美しい和音

快い音色に魅せられるのではなく

鉄の暴風で死なないために

不協和音を学習させられたのだ

                                                    

ヒロシマ そして ナガサキ

それから65年の夏の夜

盆踊りの輪が広がる校庭で

子どもたちのお囃子が

にこやかな和音を響かせた                                                                                

(詩・論集『怒りの苦さまた青さ』・黒川純 2004年9月・随想舎 「音楽の時間」改稿)

                                                            

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