霧降高原の森づくり5年目 企業の「森林サポーター」と地元ボランティア
(はたけしめじの菌床を運ぶ子どもたち=25日、日光霧降高原)
日光霧降高原で25日、雑木林の保全や下草刈り、はたけしめじの植え付けなど、「霧降協働の森づくり」が、大人たちはもちろん、幼児や小学生らも加わって、なごやかに、にぎやかに行われた。
情報通信事業などで知られる日本コムシス(本社・東京)の社会貢献事業の一環。地元のボランティアグループ「霧降を元気にする会」と「日光森と水の会」が協力し、同社の「森林サポーター」ら総勢約200人近くが熱心に作業した。
県の「企業の森づくり サポート制度」などによると、06年に「霧降協働の森づくり」協定を、同社と日光市や霧降を元気にする会が結び、今年で5年目。これまでブナやミズナラなども植樹しているという。「砂時計」」は「霧降高原『森の図書館』館長」なので、森と水の会から御座敷がかかり?、今回、初めて参加した。
はたけしめじ植え付けじグループの「砂時計」は、上州の利根川育ちの都会っ子(矛盾する?笑い)なので、はたけしめじの植え付けは初めて。むしろ、森林サポーターたちの方がよく作業工程を知っていて、てきぱきとグループを指導。土掘りで掘りだされた根っ子の処理や菌床の土かけなどに手をだしているだけで済んだ。
用意された菌床は500個。ブロックの半分強ほどの大きさだが、見た目以上に軽い。お父さんやお母さんが土を掘ったあとは子どもたちの出番。次々とブロック、ではない、菌床を運び入れ、さらに自分たちで順序よく並べる。
「あっ、それは裏返しだよ。表を上に」「袋をきちんと取ってから並べて」。大人たちが子どもたちに声をかける。それが終わると、掘り返した土を約1センチほど菌床の群れに盛っていく。
土を盛りかけられた菌床のうえに落ち葉たい肥を重ねる。最後に昨年、集めたという落ち葉をばっさり、均等にふりかける。キノコの生育には気温十数度のこの時期の天候がよく、約40日で成長、ひとつの菌床から約500グラムのはたけしめじがとれるという。
作業を始めたときは、今にも雨が降りそうな曇り空。それが作業が終わる昼前後には、見渡す限りの青空。というか、見事な快晴。「さぁ、お昼」。森の中の広場で用意されていたのが、バーベキュー。
各グループごとに鉄板が用意され、食べきれないほどの野菜に牛肉、さらに焼きそば(「砂時計」の得意調理~)。筑波山が遠望できる広場でのバーベキューは格別だ。たまたま、一緒になった会場警備の人たちもにこにこ。「警備の仕事をやっていて、一緒にバーベキューをやるのは初めて」とか。
環境保全活動といえば、足尾銅山の緑化活動(NPO法人・足尾に緑を育てる会)がよく知られるが(「砂時計」も参加している~)、地元・霧降高原でも、こうした森づくりが進められることはいいことだ。サポート側の地元グループは10人ほどだったが、<〈もっと、霧降高原の人たちが加わってもいいかな~>。そう思った「霧降協働の森づくり」だった。
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