鬼剣舞 日本現代詩人会東日本ゼミナールin岩手ー(2)-
(白い面をつけた鬼剣舞のリーダー=18日、岩手県北上市の日本詩歌文学館)
岩手県北上市の日本現代詩歌文学館であった「現代詩人会東日本ゼミナールin岩手」では、アトラクションとして鬼剣舞があった。鬼剣舞は、この地方のいくつもの集落ごとにあり、この日は「二子鬼剣舞」が出演した。
ゼミナールや各地の詩人との交流も目的だったが、「砂時計」は勇壮な鬼剣舞のアトラクションも大いに楽しみにしていた。民俗芸能の宝庫である北上市にはかって3年間、暮らしていたが、この地の民俗芸能の筆頭はなんといっても、鬼剣舞とみていいだろう。
鬼剣舞の由来 (北上市のホームページから) 北上市の周辺に伝わる「鬼剣舞」は正式に 説や、大同年間(806~810年)に羽黒山の法印 ・善行院荒沢鬼渡大明神で悪霊退散・衆生済度の 念仏踊りとして伝えられたのが始まりともいわれています。
は「念仏剣舞」の一つですが、威嚇的な鬼
のような面(仏の化身)をつけ勇壮に踊る
ところから「鬼剣舞」と呼ばれ、親しまれ
ています。大宝年間(701~704年)に修験
の祖・役の行者小角が念仏を広めるために、
念仏を唱えながら踊ったのが始まりという

さらに大地を踏みしめたとき、鬼の面を揺らせながら、しっかりと次の場面に向けて、一瞬、立ち止まるかのような姿になる。一瞬でも、その動きに無駄がなく、鮮やかさな身のこなしが、大地と対話しているようで、なんとも力強い。
そのうえで、扇や剣を手にした集団が入り乱れながら?、一糸乱れず、舞う。舞いの輪はひとつの幾何学を思い浮かべさせる。何度見ても、飽きないところが、すごいところだ(北上市で暮らしていたとき、何度見たことか。かなうことなら、「砂時計」も鬼剣舞を覚えたいほどだ)。
(鬼剣舞について会場の詩人たちに説明する二子鬼剣舞の世話役?)
、「この鬼剣舞が一番良かった」。鬼剣舞が終わり、会場を出たところで、本気とも冗談ともつかぬ語り口で、ゼミナールに参加した詩人のひとりがつぶやいた。東北の岩手らしい舞いに、初めて見た人は感激する。その典型的な感想だろう。
そういえば、二子鬼剣舞の世話人?は「北上・みちのく芸能まつりでは、200人もの踊り手が鬼剣舞を舞います。ぜひ、北上市を訪ねてください」、そう呼びかけていた。(今年はすでに終わったが、そう遠くない時期に北上の鬼剣舞を見るためにでかけてみよう、そう思ったことだった)。
それにしても、東日本ゼミナールの実行委員会の企画だと思うが、いいアトラクションを日程に組み込んでくれた。神仏混合だという力強い舞いは、いかにも「詩的」だ。詩人たちの集まりにふさわしい公演だったと思う。「二子鬼剣舞」のみなさんに、このブログで感謝しよう。
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コメント
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昨日はありがとうございました
4位になっている!
頑張ってクリックさせていただきます(W)
投稿: oyazi | 2010年9月24日 (金) 22時55分
oyaziさま
クリック、ありがどうございます。クリックが
砂時計のリポビタンD、もとい、明日のジョー?
です。仕事ばかりしないで、たまには飲みませう~。
投稿: 砂時計 | 2010年9月25日 (土) 01時23分
3位にしときました、、、笑い
投稿: エル | 2010年9月25日 (土) 19時21分
エルさま
銅メダルと4位は、かな~~り、印象が違います。
エルさんのクリックが命綱?です。今後ともよろしく
ご支援のほどを(ところで、冬がギリギリッスになら
ないように、秋もアリさん労働へがんばって~笑い)
投稿: 砂時計 | 2010年9月25日 (土) 20時54分