流れゆく時の刻み 「蓄音機」で漆の砂時計などの作品展
「砂時計を愉しむ」。ブログ「砂時計」にとって、そのものズバリの漆芸展が日光市山内の明治の館庭内のギャラリー「蓄音機」で開かれている。地元紙・下野新聞で知り、さっそく出かけてきた。
「明治の館」で食事をしたことはあるが、「蓄音機」は初めて。石造りの外壁に内部は大谷石。建物の造りといい、いかにもアナログ風だ。そこにアナログそのものの砂時計の作品群。これは興味深々。とばかりに見学を始めた。 (いわゆる砂時計の砂時計)
よっぽど興味深そうに作品を見て回っていたためか、作者の宮原さんは<何だろう?>といった表情。「砂時計主義」の名刺を渡すと、「そうですか、砂時計主義ですか」とにこり。その名前に親しみを覚えてくれたのか、どうして砂時計なのかについて、語ってくれた。
「漆芸が基本ですが、動きのある作品を作りたいと考えたのです。万華鏡も考えたこともあるのですが、ゆったりした時間の流れを楽しんでもらえる砂時計に。砂度時計づくりは、もう10年ほど前から。ここで作品展をやるのは7年ぶり2回目。砂時計の作品はすべて今回の作品展のために制作しました」
(展示会場そのものがアナログの代表格のギャラリー「蓄音機」)
展示品は砂時計やオルゴール、漆工芸そのものなど大から小まで約130点。重さと色が違う砂を落とすと、縞模様ができる大きな砂時計、斜めに砂を、時を落とすもの、1分、3分、5分の時を刻む3点セットの砂時計など、さまざまだ。
宮原さんは、日本伝統漆芸展・日本伝統工芸展入選、栃木県文化奨励賞を受け、栃木県芸術祭美術展審査員なども務めてきたという。さすがに作品は1万円強から約40万円まで。会期は17日まで(午前11時~午後5時)。
« イキテルヤツハミナタマゴ 茨木のり子詩集からー(1)- | トップページ | 青春は木偶の坊 茨木のり子詩集からー(2)ー »
「ライフスタイル」カテゴリの記事
- 開放的なデッキのCAFEで 日光市の「CAFE LITTLE WING」(2016.08.18)
- 「霧降文庫農園」?で じゃがいもの間引き作業~(2015.05.19)
- お知らせ・我が家の「名古屋のこうちゃん」が残念 生後3年3ケ月、卵290個ー(2013.06.30)
- お知らせ 砂時計家ベランダで古書店「開店」へ 30日から隔週の木曜日ー(2012.08.25)
- 流れゆく時の刻み 「蓄音機」で漆の砂時計などの作品展(2010.10.15)
コメント
« イキテルヤツハミナタマゴ 茨木のり子詩集からー(1)- | トップページ | 青春は木偶の坊 茨木のり子詩集からー(2)ー »
漆芸の宮原隆岳です。 昨日はおいでいただき、また早速ご掲載いただきありがとうございました。
メモなしの聞き取りでここまで正確にご記載いただき感激です。
どうもありがとうございました。 取り急ぎ御礼まで。
投稿: 宮原隆岳 | 2010年10月16日 (土) 18時46分
宮原さま
昨日は突然の訪問者に丁寧な説明をしていただき、
こちらこそ、ありがとうございました。昔の仕事柄、
場合によっては、耳にメモした方がいいと思っています。
今後も、さまざまな砂時計を制作し、楽しませてください。
投稿: 砂時計 | 2010年10月16日 (土) 19時26分