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2010年12月13日 (月)

地球を蹴って 世間を飛び越え 黒川純・詩「明るい方へ」

Dscf5278(詩「明るい方へ」も入っている『金子みずゞ全集』JURA出版局・1994年3月第9刷)

詩 明るい方へ(あかるいほうへ)

  
         黒川純    (2010・12・13)

明るい方へ
もっと明るい方へ
ため息の幸せだったので
苦しかったお遍路さんが
人生の岐路を
もう一度
歩き抜けと励ました

明るい方へ
危うい冒険心でも
地球を蹴って
世間を飛び越え
やみくもに こまやかに
半世紀の問いの繰り返しに
今 未来の数式が

明るい方へ 
さらに明るい方へ
喜怒哀楽は
木霊のように返すものだから
地雷を踏んで飛ばされないように
私もみんなも この街も世界も
緑の香りでいっぱいに

明るい方へ
北の闇から南の風へ
背水の陣に向かった勇者に
にこやかな祝福が降りてきた
涙の幾何学を踏みしめて
明るい方へ 
さぁ 明るい方へ

                                                    

 「三代目」が詩のコメントを送ってきたので、「砂時計」も詩で返答しようとした。たまたま『詩学』の「シュルリアリスムと詩学」(松浦寿輝)を読んだばかりだったので、「自動記述」を意識した(形容矛盾だが~)。約20分で書きあげたのが、詩「明るい方へ」。

 <コメントだけでは、どうももったいないのでは?>。そう思ったので、ブログ本文そのものに昇格?させることにした。「自動記述」とはいったが、そのままでは、どうもいけない。ということで、コメントを改稿し、ここに。

 主題の「明るい方へ」については、たまたま、そのように思いついたのだが、<どこかで聞いたことがある?>。あれこれ考えていたところ、点灯。

 たぶん、そうに違いないと、思いついたのが、金子みすゞ。手元の『金子みすゞ全集』の分冊のひとつ、「空のかあさま」を開くと~。

 <あった あった やっぱり>。金子みすゞに「明るい方へ」が。いつのまにか、「明るい方へ」という言葉が頭にすみにあったのだと思う。無意識下で、「明るい方へ」というイメージが「押し入れ」に入っていたのだ。

 それが「三代目」の「人生の岐路」の心境と重なり、詩を書かせた。そういうことだろう。その意味で、今回の「明るい方へ」は、いかにも素直な詩づくりになったと思う(自画自賛で~微笑み)。

 ついでに、金子みすゞの「明るい方へ」

詩 明るい方へ

          金子みすゞ

明るい方へ

明るい方へ。

   一つの葉でも

   陽の洩るとこへ。

藪かげの草は。

   明るい方へ

   明るい方へ。

翅は焦げよと

灯のあるとこへ。

   夜飛ぶ蟲は。

明るい方へ

明るい方へ。

   一分もひろく

   日の射すとこへ。

都會に住む子等は。

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