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2011年1月 6日 (木)

現実の何かが、遠い道を最も近い道にしてくれる  『超訳 ニーチェの言葉』から

Dscf5653 (「世に知られることのなかった"明るいニーチェ"がここにある」とうたっている『超訳 ニーチェの言葉』2010・10・5第23刷 ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 ドイツの哲学者ニーチェ(フリードリヒ・ニーチェ)といえば、「ツァラトゥストラはかく語りき」など難解な狂気の哲学、というような思いでいた。(「超訳 ニーチェの言葉」の訳編者は誤った誤解だと指摘している)。私も以前から関心はあり、「力への意志」などを積ん読していただけで、まじめに向き合ってこなかった。

 それが2010年のベストセラーのひとつが『超訳 ニーチェの言葉』だと、報じられていたことで、私もひとつと、年末に買っていた。たまたま、6日は毎月1回の腰痛定期検診日なので、病院に持参。診察を待つ間の1時間強、さらに昼飯に寄った大衆食堂で読み進むうちに、<これは面白い>となった。

 結局、夕方、霧降高原の自宅に戻っても(薪ストーブを焚いてから~)読み進め、思わず一日で読み終えた。短い警句と断章で、その数232。その章もうまく編集され、「己について」「喜について」「生について」「心について」「友について」、さらに「世」「人」「愛」「知」「美」と続く。

 章そのものが、なんだか読んでみたい気を誘う工夫が凝らされている。ということで、私も昼飯の生姜焼き定食をとりながら(生姜焼き定食と哲学はよく似会う~笑い)、読んでいた。

 内容は<はてな、それはどうかな?>という警句もあったが。いや、多くは<なるほど~そうだろうね~そうしようかな~>と思わせる警句そろいだ。

 気になった警句の頁は折っていくのが、砂時計流だが(だから、なかなか市立図書館では借りられないのだが~お風呂で読むこともあるし~)、それがいくつもあった。そのひとつが、「知について」の「最短の道は現実が教えてくれる」だ。

Dscf5660 (現実の何かが、遠い道を最も近い道にしてくれるという警句「最短の道は現実が教えてくれる)

 警句では例え話が面白く、というか、興味深い。この「最短の道~」でもあり、昔の船乗りがこう教えてくれる、と、次の教訓を持ちだす。

 「最もつごうよく吹いてきた風が、船の帆を膨らませて導かれた航路が最短の道だ」。

 そのうえで、この最短の道理論について、こう語る。

 「これこそ、実際に物事をなしとげようとする場合に通用する最短の道理論だ。頭で立てた計画通りに物事は運ばない。現実の何かが、遠い道を最も近い道にしてくれる。それが何かは前もってわからず、現実に踏み出したときにようやくわかってくるのだ」

 いや~、これはいい。風が最もつごうよく吹いてくるかどうか、そんなもの、わかりはしない。けれど、帆を用意し、張る準備をしていなければ、その風さえも逃してしまう。それも航海に踏み出す意志と技術がなければならない。

 その「最もつごうよく吹いてきた風」を受け、それに導かれていく航路(計画通りではないし、数学的には遠いかもしれない~)。それが求める航路である(この場合の最短は距離や時間ではないことは言うまでもない)という警句だ。

 砂時計のこれまでの経験を振り返っても、この言葉は実際にうなずける。そうした警句にあふれている『超訳 ニーチェの言葉』を紹介したくて、このブログにアップへ。同じ、「知」の「力を入れすぎない」もいい(ではあるのだが、もはや枚数?が尽きたので、言及はなしに~笑い~) 

Dscf5655 (詩など、さまざまな作品づくりにぴったりしそうなニーチェの警句「力を入れすぎない」)

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考えるヒント」カテゴリの記事

コメント

ニーチェ先生の論から行くと私の方法は、、、

かなり間違っているんですね、、、

道がないところに重機で道を作るような人生でございます、、、笑い

まあ、、、

最近は重機というよりもクワでございますが、、、

三代目さま
いやいや、ニーチェ先生の教えは、三代目がそのまま実践しているではありませんか。
「最もつごうよく吹いた風が、帆を膨らませて導かれた航路が最も最短の道だ」。それこそ、三代目が今回の航海に出帆したそのものズバリ。ですから、今回の冒険旅行はニーチェ先生の哲学どおりの船出なのです。ブログを書いてから、この教訓というのは、三代目にぴったりだと思ったくらいですから。自信を持って喜望峰回りの航路に進み、新大陸を発見してください(もっとも原住民にすれば、征服者がやってきただけですが~)。

ご無沙汰しております。その節はお世話になりました。
さて、学生時代に1日アルバイトでニーチェ学会の受付をした事を思い出しました。
1日7000円お弁当つき
・・・なんだか内用が俗っぽくなってしまいました。
ニーチェも俗について考えたのかしら

ハルさま
ニーチェも俗について考えたはず(と思う)
そこらへんは、これを機に買い求めた「人間的、あまりに人間的」
(Ⅰ ちくま学芸文庫 ニーチェ全集5)を、そろそろと読んでから。
いずれ、報告したいと思います(なお、霧降高原は昨夜から今冬初
のまとまった降雪。15センチぐらいはあるかも~、あっ、それはそれと
して、辺見庸の「しのびよる破局~生体の悲鳴が聞こえるか~」(角川
文庫))は、今の時代状況をグサリ。機会をみて、ぜひ読んで欲しい。

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