「日光の実家」がオープン 神橋近くにゲストハウス「にっこり荘」
(昨年師走にゲストハウス「にっこり荘」をオープンさせた宿主・戸田敦志さんたち=8日、日光市上鉢石町)
「日光の実家」。ふるさとでのんびりと過ごすような、そんなゲストハウスをめざしたい。バックパッカーたちにとって、うれしい宿泊施設が、日光にまたひとつ、オープンした。「NIKKO BACKPACKERS にっこり荘」だ。
それもできたてのほやほや。オープンは昨年12月12日。まだ1カ月もたっていない。HPができたのも3日前の今春1月5日。追加の案内看板も現在進行形で自力製作中というぐらい。お客さんはこれから少しづつ増やしていく構えだ。
「日光にまたひとつ」としたのは、東武、JRの両日光駅そばにゲストハウス「巣み家」が、兄貴分格で昨年5月にオープンしているため。「巣み家」はその独特な運営スタイルがネットや口コミで広がり、いつもにぎやか。東京新聞の全国版で紹介され、反響も呼んでいるほどだ。いわば、弟分格の「にっこり荘」の方は周知の方法も含めて、これからというところだ。 (「にっこり荘」の居間は世界地図や日本地図などで彩られている)
「宿主」(本人が名刺にそう刷っているので~)は、戸田敦志さん(とだ・あつし)。なんと、28歳。今市出身で、21、22歳前後に四国の旅、さらに沖縄本島、石垣島などの旅でゲストハウスに魅せられたという。
その魅力とは?。と、聞くと、「さまざまな人との出会いがあり、さまざまな話題を交わすことができる云々」。沖縄のゲストハウスで修業し、資金づくりのため、栃木県に戻り、それから6年。ついに念願のゲストハウスを始めることになった。
「ゲストハウスを始めるのです」。そう聞いたのは昨秋の霧降高原で。「えっ、まだ28歳。早すぎでは?」。砂時計がそう返すと、戸田宿主は「いや、もう8年も待ったのです」ときっぱり。そのやりとりをよく覚えている。
(「にっこり荘」全景。民家そのものを活用したゲストハウスだ)
めざすのは「日光の実家」。日光にはさまざまな、というか、多様な魅力があるから、できるなら、長期滞在型のバックパッカーを受け入れたいという。ドミトりーという段々ベッドの値段を1人2500円にしているのは、そのためもあるという。
さらに「放っておくのが、サービス」とも。望めば、案内もするが、自分の経験から、バックパッカーは自分で調べて自分で歩くのが好みだという。それと、「にっこり荘」と名づけたように、「なによりも笑顔」という。
そういえば、いつのまにか、戸田宿主のパートナーとなっていた素敵な彼女と一緒の写真撮影をとカメラを向けたら、それはもう「にっこり」。笑顔いっぱいだった。ただ、若くして念願のゲストハウス経営を始めたとはいえ、それが到達点ではない。むしろ「ほんとうは、これがスタート」。そのように、ご本人は謙虚に語る。
(段々ベッドは基本的に1人2500円、和室は一室8000円とのこと。詳しくは「にっこり荘」HPで)
立地は世界遺産「日光の社寺」の玄関、神橋のすぐ近く。窓を開けると、すぐ下は大谷川。光景の条件は素晴らしい。「10年後の目標は?」。これには「う~ん」。まぁ、確かにそうだろうね。
しかし、「1年後は?」と、聞くと、「建物の横にある広場(今は駐車場になっている)から、大谷川を眺められるようにできたら」。「そう、テラスというか、ベランダのようなものができたらいいね」とは砂時計(どうも、私がそのテラスからビール片手に飲みたいという潜在的な望みがあり、それがこのやりとりにある~笑い)。
それにしても、20代前半で自分の希望を抱き、それに向けて、資金を貯め、ゲストハウス経営を始めるというのは、すごい。というか、自分の若いころを振り返っても、とても真似ができない。その面で「エライ!」。歩み始めた「にっこり荘」がバックパッカーでにぎやかになるように。
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コメント
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こんばんは!先日は、ありがとうございました。
バタバタしていて、ブログ拝見するのが遅くなってしまいました!
すごい、ステキに紹介していただいて嬉しいです!
写真も綺麗に撮っていただけて、感激です。
ありがとうございます!
笑顔で、楽しくやって行きたいと思います。
今後とも、宜しくお願いいたします!
本当にありがとうございました。
投稿: にっこり荘 | 2011年1月10日 (月) 18時07分
にっこり荘さま
突然の押しかけにもかかわらず、ていねいに応対していただき、
ありがとうございます。掲載したブログについて「ステキに紹介
していただいて」ということで、ひと安心。昨秋に計画を聞いた
ときから、一度は紹介したいと思っていました。さぁ、ゆっくりと
確実に、しっかり、にっこり、希望の大海に漕ぎだしてください。
投稿: 砂時計 | 2011年1月10日 (月) 20時21分