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2011年2月 7日 (月)

しい~とした静かな「イノリノイエ」 新鮮な「アユム」作品群 

Dscn0402_2 (アユムの冊子「イノリノイエ」シリーズの表紙?)

 雰囲気のある日光珈琲で、買い求めたばかりの『ニーチェ「超」入門』を読もうと、寄ったついでに、その斜め前にあるギャラリー「cocoloya」(日光市今市)をのぞいた。以前にも2、3度寄ってはいるのだが、久しぶりなので、店内をぐるり。飛び込んできたのが、この冊子だった。

 ひとわたり眺めてから、「そうだ、日光珈琲にいかなくては」と、いったん店を出た。珈琲屋さんで本を読んでいたのだが、あの青い色の構図が、なんだか、気になり、というか、胸騒ぎを覚えだした。そのため、再び「cocoloya」へ。このところ、詩的生活を自負している砂時計としては、「贅沢は敵だ」と「贅沢は素敵だ」で揺れ動いてはいたのだが~(笑い)。

 しかし、たまたま読んでいたニーチェが「贅沢を敵にしない」とおっしゃっていたので(とても単純なのですね~私は)、「そうだ、あの冊子が気になっているなら、今求めておかないといけない~」。すぐに冊子(1500円だが~)を手に。

 店主が作者であるのは以前から承知しており、何冊かあったうち、「赤の色ではなく、青い絵の方をください」。すると、「いや、表と裏で同じです」。そう、一冊の冊子(1500円)の表と裏を並べていたのだった

Dscn0408 (「イノリノイエ」シリーズの冊子 裏表紙?)

  冊子は「イノリノイエ」シリーズと題して、絵とミニエッセイ(断章)との組み合わせ。シリーズの題名が「イノリノイエ」というのは、買い求めてから知った。「これは欧州の景色かな?」。これに対して「フランスに滞在してことがありますが、その光景そのものではなく、自分が思い浮かべたイメージです」。

 それにしても、詩「しい~とした静かな湖」(茨木のり子)を思わせる静寂さや清潔さがなんともいえない。芸術にうとい私だが、なんだか魅せられる色調や構図だ。冊子もいいが、この絵の大きなポスターがあったら、霧降高原の我が家の壁に張れるのに。そんな思いを抱かせる作品群だ。

 「ブログ『砂時計主義』です。ブログに紹介するのに格好の作品ですね」と話し、名刺を交換。「ところで、職業は絵画家、あるいはデザイナー、あるいは~」と投げかけたら、「デザインもやっていますが、う~ん、絵描きですね~」と、返ってきた(「絵描き」という言い方が新鮮だった~)。

 我が家で冊子を広げたら、断章に、こういうのがあった。「絵にメッセージは込めていない。ただ美しい形を、線を探って描いている」。またブログ「cocoloya日誌」のカテゴリー「作品」では、「ayum」が作品に向き合う姿勢を示している。

Dscn0421(2月26日から東京・経堂で始まる「カタチヲサグル ayum展」の案内状)

  「ボクの好きな画家達は、戦前、戦後の日本人洋画家が多く、彼らは表面的なことよりも画面の内に込められた内面的な部分を大事にしていた。そう思う。自分もどうしても、無意識のうちにそういう作品が作りたいと思っていて、そのことを思い出させられた。ボクは絵が巧い方じゃないし、技術的に器用でもない。巧く描こうと思う気持は常にあるし、巧く見せる誤摩化し方を知らないわけでもない。ただそれは絶対しない様に心がけている。ボクが見せたいのは表面ではなく、あくまでもその後ろに、中にあるものだから」

 2月26日~3月15日まで東京世田谷区経堂の「cafe+gallery 芝生」で個展「カタチヲサグル ayum展」を開くという

ブログを書き終えてから、気づいたのだが、最後のページに「本作品を無断で複製・転載することを禁じます」と。一応、お店で掲載を伝えてありますが、アユムさん、大丈夫でしょうね。表紙と裏表紙の掲載について、問題ありでしたら、ご連絡ください)

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コメント

ブログ掲載有り難うございます。
丁寧に紹介して頂き嬉しいです!
また是非ふらりと遊びにきて下さいませ。

cocoloya ayumさま
のぞいてくれましたか。ありがとうございます。
あの青の色彩はなんともいえませんね。ほん
とうにまた、ぶらりと寄らせていただきます。

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