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2011年2月 4日 (金)

おもいっきりはすっぱな そして暗い情念 浅川マキの世界(3)

Dscn0399 (記念すべき最初のアルバムがかつての紙ジャケットで出されたCD「浅川マキの世界」)

「わたしには、ほんとうに歌う歌がなかったのです。そんなある日、深夜ラジオから耳に飛び込んできたのが浅川マキでした。おもいっきりはすぱっな、そして暗い情念を感じさせる声で、彼女は『かもめ』を歌っていました」

 「それから浅川マキの歌がわたしの持ち歌になりました」。とおっしゃるのは、かの東大教授、上野千鶴子。というか、私にとっては、『女という快楽』(1986年)『スカートの下の劇場』(1989年)『ミッドナイト・コール』(1990年)の上野だ。

 同じ団塊世代。気になる女性論客として、20年前はリアルタイムで読んでいた。その後、しばらく離れていたが、最近(内容はもうひとつだとは思ってはいるが~)ベストセラーになった『おひとりさまの老後』(2007年)、『男おひとりさま道』(2009年)を読んだばかり。手元には『ひとりの午後に』(2010年)がある。

 惜しまれつつ亡くなった哲学者・池田晶子さんもそうだが、女性の論客としては大変なもの。そういう人として、視てきたつもりだ(個人的にはなんとなく苦手なタイプだな~とは思っているが~。でも、最近の新聞の読者相談コーナーの突き放した回答はさすが上野という感じで、面白い~)。

 その彼女が「かもめ」を持ち歌にしていた~。ということを知ったのは、やはり『ちょっと長い関係のブルース 君は浅川マキを聴いたか』で。小題は「『右も左もまっくらやみ』の時代でした」

 70年代はじめ、ほんとうに歌う歌がなかったという。だが、「かもめ」を聴いて持ち歌に。それを招かれたある教授宅で歌った。善良な教授夫人が困惑した表情を浮かべ、その「場」が固まってしまったという。「でも、浅川マキ、といえば、フラッシュバックする思い出があります。わたしは、その頃、20代でした」。上野千鶴子はこう結んでいる。

 「かもめ」は寺山修司作詞で知られ、浅川マキの代表曲。というか、「夜が明けたら」などとともに最も知られている歌のひとつだろう。わたしもレコード「浅川マキの世界」で知り、その後、ずっと、「持ち歌」にしてきた。

 思い出すのは1989年当時。もう20年前になるが、北海道の北炭幌内炭鉱の閉山取材で、三笠市の旅館に何カ月も泊まっていたとき。そこの飲み屋街に「親不孝通り」というのがあり、仕事が終わると、毎日のように飲み歩いた(そこでのネタがよく翌日の記事になった)。

 そこのスナックで歌った記憶があるのが「かもめ」(妻の命日に命を絶ったフォーク歌手・西岡恭蔵の「プカプカ」もか~)。お客のみんな初めて聴いたようだったが、確か「そんな歌があったの」「なかなか面白いね」といったような反応だったと思う。

 だが、「かもめ」は最後のリフレイン「かもめ~かもめ~」のキイが高く、私はうまく歌えない。それで、札幌のシャンソン専門店で「かもめ」をリクエストしてみた。そうしたら、さすがプロだ。流れるように、リズム感もよく、情念も込めて歌うシャンソン歌手がいた。

 それに私が感激したことがわかったのか、私が再び訪ねた際、黙って「かもめ」を歌ってくれたことがある(もういちど聴きたいな。確か、そのシャンソン歌手は「ドングレコ」を経営していた「今平さん」だったか~)

 この歌は私のような素人が歌うと、あまりさえないが、玄人が歌うと、かぜん、生き生き。もちろん、浅川マキの歌が一番だ。ということで、当時の紙ジャケットで発売されたばかりのCD「浅川マキの世界」で本日は「かもめ」を聴いていました。

 実は浅川マキのレコードは「裏窓」「ライヴ 夜」の合わせて3枚のCDをレコード店の取り寄せで買い求めたばかりだ。3枚以上購入し、「応募券」で応募すると、浅川マキのオリジナルポスター(3枚セット)のプレゼントがあるため(近日中に応募しようとする砂時計です~笑い)。

かもめ(1番と最後の6番)

         作詞・寺山修司 作曲・山木幸三郎

おいらが恋した女は港町のあばずれ

いつもドアを開けたままで着替えして

男たちの気をひく 浮気女

かもめ かもめ 笑っておくれ

(2、3、4、5番 略)

おいらが贈ったバラは港町にお似合だよ

たった一輪ざしで 色あせる

悲しい恋の 血のバラだもの

かもめ かもめ 笑っておくれ

かもめ かもめ さよなら あばよ

(「浅川マキの世界(4)」に続く)

 

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