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2011年3月 4日 (金)

生き続ける者こそ無残にも 森田童子の方へ(5)

Dscn0671_2 (「森田童子がラストワルツを唄う闇の空に向けて・・・」 磯山オサムの詩「ラストワルツ」・『序説 第14号』)

 森田童子のCD「ベスト・コレクション」を送ってもらった詩人、磯山オサムクンが、森田童子についての大事な手紙も送ってきた。私もうっかりしていたのだが、磯山クンは私が事務局をしている同人誌『序説 第14号』(2007年6月)に詩「ラストワルツ」を発表していたのだった。そのことも伝える手紙だった。

 磯山クンの詩は大きくは「まぼろしの夜のまつり」。6つのパートに分かれており、その5番目が「ラストワルツ」。35行あるその詩「ラストワルツ」の最後の2連はこうだ。

森田童子がラストワルツを唄う闇の空に向けて、大鳥がステップの準備

風にサーカス隊のテント

アン・ドウ・トワー

大鳥とその子供たちが舞う

ミカ星太郎が舞う

     闇が二重にテントを覆い大鳥が唄う

     森田童子が唄う、

     叫び声で唄う。

     「勝者は死者」

     「勝者は死者」

     叫び声のラストワルツが聞える

 もう4年も前になるがそうだった~。「勝者は死者」「勝者は死者」。そのフレーズが気になった詩だった。それを思い出した。森田童子の「ラストワルツ」を主軸にした詩だ。「孤立無援で沈黙を切るタカハシカズミ」とか「ヒラオカマサアキは後見人にロウ・タケナカと思える肖像画を首から下げ」などのフレーズもある。

 つい先日、永田洋子死刑囚が病死したことが報じられた。その死について、ウーマンリブの旗手だった田中美津が朝日新聞の夕刊コラム(2月25日付)に「永田洋子死刑囚の死に 女でありすぎた彼女」を寄稿している。

 そのエッセイが興味深いことは、すでに伝えているが、さらに、その指摘の見事なことも挙げないといけないだろう。すでに田中美津の今回のエッセイについて、「一級品の小説と言ってもよい」と高く評価しているブログもある(私もそのブログに感心し、コメントを寄せていることもあり、彼女の死については、いずれ書かねばなるまい)。

 突然、このことを書くのは、磯山クンの手紙がそれに関してのものだったため。手紙では、こうしたためてある。

「ラストワルツを唄うのは『生きのびた永田洋子』。ダンスの相手は森恒夫。詩の『勝者』は、死を選んだ森恒夫とタカハシカズミです(死んだもの勝ち・・・・?)。生き続ける者こそ、無残にも、ラストワルツを唄わねばならないのです。当然、森田童子も、私もです

 そうか、詩「ラストワルツ」は、あの連合赤軍事件を背景にしたものだったのか。私はもっと、単純にめざそうとした夢が敗れた若き日、つまり全共闘時代の挽歌だと受け取っていたのだが~。

 ということで、すでに森田童子の「ラストワルツ」は一度、この「森田童子の方へ(2)」でアップしているのだが、改めてアップへ(2度アップすることは私としては、自分に禁じているのだが。この際だから、いいということに。名曲だし~)。 

  

 

 

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コメント

またまたシンクロニシティですよ。
ちょうど今日、Twitterで田中美津氏の記事のことが流れ、たどり着いたのが上記のブログで先ほど読んでいたところでした。
うかつにもコメントの部分は読んでいませんでした。
う〜む。
いろいろなものが巡り巡ってきているのかも知れません。

でもナガシマはいまはやはりこれを聞いています。

http://www.youtube.com/watch?v=mhik8nkFfR4&feature=related

ナガシマさま
相対性理論 「四角革命」。リズム、メロディ、とくに詩がいい。
これなら私も乗り気に。「とかく、かくめいぜんやに」「ぎかい、かいせん
ぜんやに」「くるくる、くるった」などは、ほとんど詩的、というか、パロディ
。シュールリアリズムの手法さえ、思わせ、時空警察の発想といい、
これは(中高年、う~ん、いや定年おじさんにとっても)、すごく面白い~。

それはよかった。
でもこの前のPV、出ていたの洞口依子だったと気づきました?
やはり“いま”は神聖かまってちゃんとこの相対性理論だと思うんですよ。

ナガシマさま
そうか、あのなげやりな、はすっぱな看護婦。そういえば。彼女は
ああした姿がぴったりだね。その歌はまぁまぁ。「神聖」は?。
う~ん?。「相対性理論」が支持されているのは、わかります。
今は浅川マキ「ロング・グッドバイ」、永田洋子「十六の墓標」、
、中野正夫「ゲバルト時代」などを読破中?~(「木枯らし紋次郎」
の再読も~私は、もともと上州人ですからね~笑い)。詩を書くひまがない.。
それに確定申告作業も。初めてだから大変です~。

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