詩 悪霊退散 悪霊退散 大震災詩(5)・黒川純
(岩手・北上の勇壮な民俗芸能「鬼剣舞」=2010年9月、北上市の詩歌文学館)
詩 悪霊退散 悪霊退散 黒川 純
悪霊退散
悪霊退散
鬼剣舞が桜の花に舞う
激震した大地を蹴り
無念の剣をひらめかせる
古代がめくれあがった大地に
悲痛の記憶を受け継いだ東北の鬼たち
その祈りの力強さよ
今こそ重々しく軽々と
砂塵を従え縦横に舞え
怒る大地と海原を鎮めるため
本堂が瓦礫に横たわり
風景が涙に揺れる
陸前高田・金剛寺で
悪霊退散
悪霊退散
ツイッターで幾日か前、つぶやいた140字詩(ツイッターは上限140字まで)20数篇のうち、4篇をきのう、私も会員になっている詩誌「堅香子」(岩手県中心)9号のために郵送した。昨日、詩を手直ししていて、つまり推敲していて、〈この詩の雰囲気はいいな〉と思ったのが、「悪霊退散」。きょう13日、たまたま、友人のエルネスト氏が訪ねてきたので、ベランダで思わず、詩の朗読会に(私が聞いてもらうよう、強制したかも 笑い)。夕方、ついでにきょうのツイッターに流れで再び、その「悪霊退散」をツイート。それならと、改めて、正調の「悪霊退散」を本日のブログ「砂時計主義」にアップすることに(以前「鬼剣舞」でアップしているが、それを手直ししている)。
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