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2011年5月 4日 (水)

詩人は 詩人は? さらにー  大震災詩(3)・黒川純

Dscn1262(手前の場所から津波で遠く離れた気仙中へ持っていかれた赤い屋根の民家(写真右上 4月1日、陸前高田市 砂時計写す)

詩 うたうべきだ

詩人は/詩人は?/ただ じ っと視ているだけでしょう/視ている ただ 視ているだけ?/晩年の金子光晴がぽつりと言った/茨木のり子はそのときしっくり落ちなかった/後年、ただ じっと視ている人は必要だ/茨木は詩「瞳」にそう書いた/だが、3・11以後の詩人は、さらに手を貸し、寄り添い/うたべきだ

                                       

詩 だれのもの                                       

青い地球はだれのもの 青い地球はだれのもの/だれのものか、答えを示さず/ひたすら問いを繰り返す不思議な歌がある/わかっているようでわからない主/輝きであったり、美しさだったり/あるいは宝物だったり/私たちは荒々しく伝えられたのだ/百年先でも払えない授業料で/それが海と土と空のものだと

                                        

詩 「避難して下さい」

「避難して下さい」/防災無線で発信を続けた/町庁舎を襲った津波で声の主も行方不明に/その声でどれだけの町民が助かったことか/当人の行方は分からなかった/それが黄金週間に確認された/願いもむなしく彼女の遺体だと/死者・不明1160人余/南三陸の町職員・遠藤未希さん(24)。合掌ー

                                        

詩 問題外                                      

想定外ではなく、問題外を問うべきなのだ/古代がめくれあがった大震災も/かつて起きたことであり/千年に一度の大津波もそうなのだ/それを想定外で人智を超えたなんて/逃げ言葉にしか聞こえない/想定から外して問題にしなかった/恣意的に ご都合よく/問題外にしてきたそれを/問題とすべきなのだ

                                        

詩 消えていた

なんと返答したらいいのだろうか/帰ってきたら自宅はこつ然と消えている/知人に教えられて知ったのは数日後/はるかかなたに見える中学校近くに乗り上げていた/「えっー、あれが」/「そう」/避難所から毎日、家があったここを訪ねる/それしかほかにやることがない/砂ぼこりが舞う陸前高田だった 

                                        

詩 1万500㌔先の親類                                      

1万500キロ先の親類へ/こちらに避難したいという方には市民権を与えます/スペイン・人口約3万人弱のコリアデルリオ市/約400年前、伊達藩の家臣らが海を渡ってつないだきずな/「慶長遣欧使節が縁」と朝日新聞が伝える/「市民権を与えます」という心強さ/そんな遠い街をいつか訪ねたい                                 

                                       

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