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2011年5月14日 (土)

その哀しみが溶け出すように  大震災詩(6)・黒川純

Dscn1209    (4月1日時点の岩手県陸前高田気仙町の惨状=砂時計写す)

その哀しみが溶け出すように

                                        

哀しみは言葉にならない

その言葉は凍ってしまった

深い暗闇が遠い海から

私たちの鼓動を早打ちし

振り返るときを与えず

瞬時にさらっていったから

声にならないその言葉は

大地に閉じ込められ 凝固したままだろう

だが  いつか あたたかな

ほんとうのいいことにめぐりあい

その哀しみが溶け出すように

                                       

言葉そのものが

 

声に出しているが 話しているが

会話をしているが ほんとうに心から

語りたい 伝えたい

胸の内をわかってほしい

そう言いたいのだが 言葉からは出てこない

寒々しい情況が

哀しみを抱えた心情が

これまで視たことがない

拭えない頬に接すれば

そこでも 遠くからでも

わたしたちは そのことを

両眼で知ることができる                                        

                                       

舞い落ちた心

                                       

古びた映画ポスターが一枚

壊れたビルの壁に舞う

昔 そんな消えた街を歩いたことも

だが 昨日まであった街が

海の風景に消えている

そんなことってあるものか!

でも

だが

やはり

視える世界はどこまでものっぺらぼう

恐竜が駆け抜けたように

わたしの位置はぐらぐらと揺れ

信じられない心が

土埃に舞い落ちた

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