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2011年5月20日 (金)

「一人一人が思いを深めて自分の言葉を持とう」 野坂昭如の週刊誌寄稿から

Dscn2177 (週刊誌「サンデー毎日」5・29号 寄稿 野坂昭如の「一人一人が思いを深めて自分の言葉を持とう」)

 たまたまきょう、書店で買い求めた「サンデー毎日」(5・29号)に「焼跡闇市派」の作家・歌手、野坂昭如の大震災に関する寄稿が。「黒の舟歌」などで知られ、浅川マキと一緒のコンサートをやっていたころから、注目していた作家だ。

 同誌によると、今、闘病生活中。80歳だそうだが、寄稿を読むと、いやはや、その元気さがわかる。久しぶりに野坂節を聴いた思いだ。「3・11後のニッポンに怒りを抱いている」という。

 寄稿はわずか2頁だが、その内容は豊かだ。野坂昭如が語っている思いは、私も同様。ツイッターで6回にわけて、つぶやいたものを、少し追加し、ブログにも載せたい。

「『復興』『復旧』『頑張ろう』『負けるな』『一致団結』、さまざまなスローガンがいわれる。これもまた結構なことかもしれない。だが、現実はどうか、被災者を置き去りにして、言葉が上滑りしている。目の前の光景を『映画みたい』と口にし、メディアに携わる者の多くが、見たもの、感じる空気を自分の言葉に置き換えることが出来ない」

 「自前のエネルギー確保を大義名分とし、一歩間違えば地獄の原子炉を推進、地震列島に原子炉を次々造った。国策という錦の御旗を掲げつつ、都合よく民間に任せ、その電力会社はお上の威を借りやりたい放題。危険な作業は下請けに任せる」

「耐用年数を根拠もなく延長し、そのうち技術がカバーするだろう、死の灰については未来の人間に任せる。他人任せの楽観主義を横行させて、先のことは誰も責任をとろうとしない。世間も電気任せ.。便利な暮らしが一番と決めて、立ち止まることはなかった」

「確立の低い危険性は例外とし、事故は隠す。この度は想定外だと自然のせいにする。想定外とはつまり、自然を見くびった人間の思い上がりに過ぎない。人間が築いたものなど、実にあっさり脆く壊れる。このあたり前を忘れた」

「怖いのは放射性物質だけじゃない。畏怖の念がなくなったこと。さらに言えば、子孫の血をすすり、肉を齧って生きていく。このままいけば人間は絶滅する。東北の人は我慢強く逞しいという。勝手な言い分」

「一致団結といわれる。しかしその前に個々が自分を確かめる。被災地を思う。言葉を選ぶことが大切。さもなければやがて表面的に復興とやらが進む。ぼくら日本人は思考停止と想像力欠如という影を抱えたまま、また同じ過ちを繰り返すだろう」

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