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2011年6月10日 (金)

悲しみの底から  大震災詩(10)・黒川純

Dscn2715 (下野新聞6月6日付「しもつけ文芸」に掲載された私の詩「そのけなげな表情を」(選・山本十四尾さん)

悲しみの底から

の街は悲しみの底に

嘆きの底にあるから

悲しみの底に降りてゆき

真っ白いつるべで

嘆きをくみだして

悲しみを冷やし

優しい誠の光を

手渡しにゆこう

悲しみの底に漂い

嘆きを背負いながら

明日がすくえないひとたちに

勇気の輝きが少しでも増すように

いつか

見違えるほどの

明るい光が

悲しみと嘆きの底から

視上げられるように

 大震災で壊滅状態になった陸前高田市の詩人から9日、手紙が私に届いた。私が贈った「コールサック 69号」の「震災・原発特集」の巻頭詩(かな?)になった「ほんとうのことに向き合わねば」(黒川純)について書いてあった。

 「この詩にどんなに励まされたか知れません。今でも疲れはて、寝込みたくなります。そんな時、『はすにかまえた誠実さに/命を吹き込み/ほんとうのことに向きあわねば』と出てきます。機会をつくり高田の人達にもぜひ紹介したいです」

 この詩人は岩手県の詩人を中心にした詩誌「堅香子」(かたかご)の同人。私もその同人で、同人同士ということもあろうが、過分な読み方をしていただいた。

 その手紙では「陸前高田は悲しみの底です」「私も私なりに悲しみの底に手をついて水を飲ませる人になりたい」とあった。その「悲しみの底」という言葉に、私はその言葉の重さに打たれた。その言葉を頼りに、昨夜、うたったのが「悲しみの底から」だ。                                                     

そのけなげな表情を

私は忘れないだろう

哀しみでもない

悲しむでもない

肩を落とすでもない

不満というのでもない

責任を問うわけでもない

訴ったえるでもない

怒るわけでもない

頼るわけでもない

でも

私の視点をぐらぐらと揺らし

ざわめきを呼び出し

先が視えない暮らしを

頬を伝わる涙で伝える

そのけなげな表情を

 一方、「そのけなげな表情を」は、地元紙・下野新聞の「しもつけ文芸」に投稿した詩。毎週月曜日の紙面で、読者が投稿した「短歌」「俳句「川柳」「詩」から、選者が選んで、掲載している。詩は毎回3篇が選ばれているようだ。

 かなり以前に投稿したので、忘れていたのだが、6日、紙面を開いていたら、「黒川純」(日光)の名が。詩「そのけなげな表情を」が載っていた。私は35年間も新聞記者として、記事を書き続けてきたが(10年間は事件記者ひとすじだった)、自分の詩が新聞に掲載されたのは、これが初めて。

 すでに昨日のツイッターでつぶやいているが、紙面をブログに紹介しながら、この詩も再載することに。このように新聞にツイッターの140字詩が掲載されるというのは、いいことだと思う。ネットの世界と新聞の世界が融合することで、互いの有効さを共有できるから。

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