今こそ「さようなら原発」を 脱原発全国1千万人署名を成功させよう
ついにというか、当然というか、脱原発を実現させるための全国的なうねりを呼び起こす運動がスタートした。「さようなら原発1000万人アクション」。15日に鎌田慧さん、澤地久枝さん、内橋克人さんの3人が記者会見して明らかにした。
いずれも私の信頼するルポライター、ノンフィクションライター、経済評論家。脱原発を求める街頭デモはもちろんだが、「1000万人」という単位の「さようなら原発」の署名も、脱原発には大いに有効だろう。
ということで、私も発表翌日の16日、メールで署名、さらにメッセージも事務局に送った。また、すでに周りの友人、知人にも呼びかけている。以下に私が送ったメッセージ、さらに呼びかけ趣旨、記者会見についてアップしよう。
「ヒロシマ、ナガサキの悲劇に遭ったニッポンは核に、原発に手を染めるべきではなかった。半減期が2万4千年という気の遠くなるような放射性物質、プルトニュームも生じさせる原発、まして「核のゴミ」を処理できない原発は人類の手に余る装置だ。これまで反原発・脱原発を唱えると、狂信者といった色眼鏡でみられがちだったが、残念ながら、フクシマでその主張がまっとうだったことが改めて確認されてしまった。今こそ、私たちの現在も未来も原発はいらないことを声高に訴え、自然エネルギー系を重視した政策の大転換をはかるべきだ。それを求める「1000万人署名」に大いに賛同する。同時にその主張をしっかり実現させないといけないと思う(日光市 富岡洋一郎 元朝日新聞記者)」
脱原発を実現し、自然エネルギー中心の社会を求める全国署名 趣旨
3月11日の東日本大震災によって、東京電力福島第一原子力発電所では、1号炉から3号炉までが炉心溶融(メルトダウン)する最悪の事態が発生しました。水素爆発や工場外壁の破壊などによって、高濃度の放射性物質が海水・大気・土壌に放出されて環境を汚染する、未曾有の大事故となったのです。
放出された放射性物質は、地域の住民や労働者だけではなく、まだ生まれていない将来の子どもたちの健康と生命にとっても、計り知れない悪影響を与えるものと危惧します。
私たちは、人間の生存を脅かす計り知れない原子力エネルギーの恐怖に、多大な犠牲を伴いながら直面することになりました。この恐怖と犠牲を、未来に残してはなりません。エネルギー政策を根本から見直すことが必要です。
私たちは、自然を収奪し、エネルギーを無限に浪費する生活を見直し、自然エネルギーを中心とした「持続可能で平和な社会」を実現しなくてはなりません。そのために、原子力中心のエネルギー政策の転換を強く訴え、以下の事項の実現を要請します。
要請事項
1.原子力発電所の新規計画を中止し、浜岡をはじめとした既存の原子力発電所の計画的な廃炉を求めます。
2.もっとも危険なプルトニウムを利用する、高速増殖炉「もんじゅ」と、青森県六ヶ所など再処理工場の廃棄を求めます。
3.省エネルギー・自然エネルギーを中心に据えたエネルギー政策への転換を求めます
脱原発行動スタートを告げる記者会見
6月15日に東京千代田区の「アルカディア市ヶ谷」で、「原発にさようなら集会」と「原発にさようなら1000万人署名」の2つの脱原発行動のスタートを告知する記者会見を開きました。
2つの運動は、大江健三郎さん、内橋克人さん、鎌田慧さん、坂本龍一さん、澤地久枝さん、瀬戸内寂聴さん、辻井喬さんの7人が呼びかけたものです。
記者会見には、内橋克人さん、鎌田慧さん、澤地久枝さんの3人が出席し、原子力発電を止めるための思いを訴えました。
「原発にさようなら集会」は、本年9月19日(月・敬老の日)午後1時から、東京の明治公園で、5万人の参加を目標に開催します。また「原発にさようなら1000万人署名」は、脱原発を求める署名を1000万人分集めて、福島原発事故から1年目となる来年の3月11日に、日本政府と衆参両院に提出しようというものです。
呼びかけ人は、2つの運動の目標として、①新規原発建設計画の中止、②浜岡からはじまる既存原発の計画的廃止、③もっとも危険なプルトニウムを利用する「もんじゅ」「再処理工場」の廃止――の3つをあげました。
呼びかけに応え、事務局として協力するために、「原水爆禁止日本国民会議」(議長・川野浩一)、「原子力資料情報室」(共同代表・西尾漠)、「環境エネルギー政策研究所」(代表・飯田哲也)の3団体が、「さようなら原発1000万人アクション実行委員会」を結成しました。また行動への賛同を、作家・著述家・学者・法律家・ジャーナリスト・NGO代表などの方々にお願いしたところ、6月14日現在で、48人から賛同をいただきました。
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