何万年後に伝える危険な神話 原発詩(2)
(イースター島のモアイ=モアイの制作所 「ウィキペディア」の画像から転載)
危険な神話
遠い遠い何万年か後の列島のある朝
黄色い風がびゅーびゅーと巻き上げる大地に
大騒ぎの末に抑え込んだ放射性廃棄物
半減期2万4千年のプルトニウム239
永遠にゼロにならないそれが姿を現す
完全に封じ込めたはずだと強弁したが
どんなに危険な未来への遺産であるのか
私たちの子孫はわかってくれるだろうか?
日本語はずっと途絶えることはないか?
治す技術や使える資材も伝わっているのか?
そこまで人類は生き続けているのかどうか?
集落の守り神、両眼を失ったモアイたちだけが
海原と大地を視つめて黙って立ち尽くしていた
太平洋に浮かぶ孤島・イースター島
その歴史をもう一度繰り返すのかどうか
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