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2011年7月10日 (日)

やはり魅せられる詩集「金子みすゞ」 森の図書館に詩人・磯山オサム君が寄贈

Dscn3176 (磯山オサム君が「森の図書館」に寄贈してくれた童謡詩集『金子みすゞ』(小学館)Dscn3178 (私の好きな詩 童謡詩人、金子みすゞの「木」(『金子みすゞ』小学館)から)

 「永遠の詩 シリーズ01」の『金子みすゞ』(小学館)を私の友人で、茨城の詩人、磯山オサム君が日光霧降高原「森の図書館」に寄贈してくれた。本日、奥方と一緒に砂時計家に立ち寄って。

 「だれかに読ませたいあなたの大切な一冊の寄贈を」。森の図書館では、そう呼びかけている。それに応えてくれた。それも「3・11」後の今、改めて読まれるべき詩集を。さすがいい本を選んでくれるな、そう思ったことだった。

 「幻の童謡詩人」と呼ばれた金子みすゞは、いまではもうすっかり国民詩人になった。「おさかな」「大漁」「木」「私と小鳥と鈴と」「蜂と神様」「明るい方へ」など、いずれも心に沁みこむ詩だ。それぞれに「私のみすゞさん」があることだろう。

 その中でも今回は「さよなら」を。この本の表紙にもとりあげられているが、確かにいい詩だ。私も読んでいるつもりだったが、これまで読み飛ばしていたかもしれない。彼女を「再発見」した矢崎節夫さんの解説によると、声に出して読むと、見事に絵になって見えるという。「きょうの私にさよならをいう。一度きりの今日の私に」

 ブログ「砂時計主義」を訪ねてきたあなた、あなたも声に出して読んでみてください。私もこのブログを書きながら、声に出して読んでみました。今、夏の夕闇が近づいてきたところなので、さらにその光景が浮かんできました。

 さよなら

               金子みすゞ

降りる子は海に

乗る子は山に。

船はさんばしに、

さんばしは船に。

鐘の音は鐘に、

けむりは町に

町は昼間に、

夕日は空に。

私もしましょ、

さよならしましょ。

きょうの私に

さよならしましょ。

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