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2011年7月26日 (火)

オキナワが近くに!「特集 沖縄の名詩」  月刊詩誌『詩と思想 8月号』

Dscn3305 (月刊詩誌『詩と思想 8月号』表紙。私の友人のデザイナー、長島弘幸君が装丁担当だ

 定期購読している月刊詩誌『詩と思想 8月号』が我が家に届いた。今号の特集は「沖縄の名詩」。沖縄といえば、私の好きな山之口貘。さすが、特集の最初の詩はやはり貘さん。「弾を浴びた島」と「桃の花」。

 沖縄詩人のたくさんの詩に加え、魅力的なエッセイも。「琉球現代詩の課題」、「父・山之口貘」、「『詩の島』の詩人たち~沖縄現代詩の軌跡と特質」、「沖縄の若手詩人」など(これからおいおいと読むのであった)

 でも、とても気になった貘さんの娘さん山之口泉さんの「父・山之口貘」だけはすぐに。『新版 父・山之口貘』(思潮社 2010年刊)からの転載だそうだが、最後の一言がぐ~んと胸にくる。

 「父の死後、九年たって、やっと沖縄は帰ってきた。背中に重い米軍基地をのせたまま。こんな形の返還を、父は望んでいたろうか」。

Dscn3309 (月刊詩誌『詩と思想 8月号』に掲載された私の詩「詩人は 詩人たちは?」)

 それにしても沖縄出身で高村光太郎賞詩人、山之口貘は知っていても、ほかの詩人はとんと縁がなかった。でも、今回の『詩と思想 8月号』で、こんな詩人たちがいたのかと。私の浅学非才のためだが、仕方がない。

 よかったのは(私にとって)、牧港篤三の「村 其の三 他一篇」、新川明の「日本が見える」、清田政信の「辺境」、比嘉加津夫の「流され王<柳田国男の影>」、大城貞俊の「陽気な革命家」、伊波康志の「わたしの魂」、松永朋哉の「この島の赤」・・・。

 これはオキナワを知るにはよい特集だ。といっても、きょうのブログの目的は、私の詩もこの詩誌に掲載されたので、それを紹介することだった。この記事を書きながら、詩誌を読み進めるうちに「沖縄の名詩」に引き込まれてしまった。

 ということで、「沖縄の名詩」は、いずれ紹介することにして、きょうは当初の目的だった私の詩「詩人は 詩人たちは?」をアップすることにしたい。 

詩人は 詩人たちは?

             黒川純

詩人は 詩人は?
ただ じっと視ているだけでしょう?
視ている ただ 視ているだけ?
晩年の金子光晴がぽつりと言った
茨木のり子はそのとき
しっくり落ちなかった
彼女は後年
詩「瞳」に書いた
漆黒の闇にならないよう
あちこちでキラッと光っている大事さから
ただ じっと視ている人は必要だ

じっと視ている
その詩人が必要なのは
3・11以前のことだ
風景が濡れた瞳で揺らめき
ほんとうのことが露わになり
ある詩人の妄想どおり
世界が凍りついたことで
ただ ダダー ダダーと
言葉が金縛りに遭ったとき
金子光晴でいられるか
茨木のり子の思いでいられるか

詩人は 詩人は?
手を差し伸べるだけだ
ただ 差し伸べることだ
私が促すのではない
両脚で大地をしっかり踏み締め
私の心が壊れないよう
私ではない私のだれかが
そう命じるのだ

さらに 詩人は
凍った怒れる大地に
閉じ込められた言葉たちを
泥だらけの軍手で掘り出し
真心を勇気で奮い立たせ
ほんものの愛と優しさを
真っ白く洗い直すべきだ
たくさんの私が打ちのめされないよう
たくさんの私が負けないでいるため
たくさんの私が立ち上がるために
あなたとわたしのお互いを
じっと視ていくために

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