猛暑の林の中で「地引網」? 「チーム日光」南三陸歌津・写真特集(2)
災害支援「チーム日光」の今回の最大の「仕事」となったのは南三陸町歌津の漁港そばの林に横たわった定置網の漁網。一本が約100㍍、高さ約30㍍。それが何本も林の中に。いずれも複雑にからみあっている、というか、どういう状態になっているのか、まったくわからない。
11日午後、まるで蛇のようにのたうっている長い網をほぐし、はたいて、裏返し、抜いて、引っ張り,、最後にまとめて整理していく。知恵と機転と力をないまぜにしたうえ、みんなの呼吸をひとつにして進める作業。ヘルメット同士があたったり、足をとられて転んだり。汗まみれの綱引き大会といったところだ。
作業は午前中からRQの別のボランティアたちが手掛けていた。それを予定していた漂着物除去作業を早めに終えた「チーム日光」が急きょ手伝う格好に。網引き作業は総勢30人ほどの混成ボランティアで行った(「チーム日光」」はこの日午後、網引き作業組と引き上げた網のクリーニング組と、二手にわかれた)
「林の中で引くから、これがほんとうの地引網だ」。そんな冗談を飛ばしながら、ソ~レ、ヨイショ~、ソ~レ、ヨイショ!。猛暑でもあり、30分もすると、へとへとになる。小休止を繰り返しながら、「うさぎさんチームがんばれ、かめさんチームもがんばれ」。そんな苦しまぎれの掛け声をかけながら、パズルを解くような力仕事が続いた。(それなりに手を抜きながら参加していた私だったが、それでも、ほとんどヘロヘロ状態だった)
(2日目の11日早朝、ラジオ体操に励む小坂代表とともちゃん)
(暑い一日が見込まれる早朝の南三陸町歌津の青い空)
(メンバーのコズカさんのTシャツが面白かったのでパチリー=11日)
(そのTシャツの裏面はこの通り)
(午前7時半には全体の打ち合わせが=11日、RQ歌津センター)
(日程では現場は「網(引き出し)」に登米から5人とある)
(定置網を引き出す「綱引き」作業前の状況。すでに別のRQのボランティア仲間が数本を引きだしていた=11日午後)
(パズルを解くように引き出してゆく定置網の網。「こっちだ」「あっちだ」「通る通る」「脚が絡まった」「こりゃ別の網だ」「ストップです~」「待った」「OKです」「ゴーゴー」「いけるいける」。それはもうかしましく作業が続いた。なんとか終わったのは午後4時近くだった=11日午後1時過ぎ)
(網の引き出し作業で「最高殊勲選手賞」を得た?メンバーのアオキさん)
(何事もなかったかのように広がっていた歌津の青い海=11日)
« 炎天下の災害支援 「チーム日光」南三陸歌津・写真特集(1) | トップページ | 津波の爪跡は今も 災害支援「チーム日光」南三陸歌津・写真特集(3) »
「大震災」カテゴリの記事
- あの日から5年 東日本大震災 「霧降文庫」でスタート(2016.03.05)
- 雑巾、雑巾、雑巾の「床下」へ 日光市災害支援ボランティアセンター(2015.09.15)
- 届いた秋を美味しく 陸前高田の詩友から秋刀魚たちが(2013.09.14)
- 「『コミュニティFM日光』に向けて」第一回懇話会 話題さまざまに日光霧降高原・砂時計家で(2013.04.28)
- 完成を祝い合い、「輪」になって踊り合った 被災者の寄合場「歌津迎賓館」(下)(2012.06.13)
コメント
« 炎天下の災害支援 「チーム日光」南三陸歌津・写真特集(1) | トップページ | 津波の爪跡は今も 災害支援「チーム日光」南三陸歌津・写真特集(3) »
トミーさん
こんにちは、コヅカです。
先日の観月祭お疲れさまでした。
酔っていたので所々記憶があやふやですが・・
ブログに自分の写真が載るのは照れますが嬉しいものですね。
またどこかでご一緒しましょう。
投稿: kaze | 2011年8月20日 (土) 07時52分
コヅカさま
コメント、ありがとうございます。
今度は、次々回の第5回目に再びあのTシャツを人物付きで登場させましょう。そうそう、24日か、25日に「第1回実行委員会」を開きます。ぜひ、霧降高原の砂時計家(ペンション「ポコ・ア・ポコ」の裏手)におこしください。
投稿: 砂時計 | 2011年8月20日 (土) 12時47分