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2011年9月24日 (土)

原発は子孫への犯罪 元東大全共闘議長・山本義隆『福島の原発事故をめぐって』

 Dscn4980(元東大全共闘議長、大佛次郎賞を受けている山本義隆さんが書いた『福島の原発事故をめぐって』)

 まさに今、世に出るべくして発刊された書物だ。脱原発の「バイブル」になってゆくことだろう。その言わんとする指摘や主張は全面的に賛成だ。ことにその的確な引用はありがたい。たくさんの人がぜひ読んでおくべきだろう。

 『磁力と重力の発見』(大佛次郎賞)で知られる元東大全共闘議長、山本義隆さんの『福島の原発事故をめぐって』(みすず書房)。第一刷は今年8月25日だが、私が読んだのは、9月20日の第3刷だ。

(以下はきょう、ツイッターで11回にわたってつぶやいたこの本の内容の一部。岸信介元総理の回顧録は半分ほど追加している)

 「1958年に原子力発電にむけてアクセルを踏んだのは、時の総理大臣で戦前に東条内閣のもとで商工相として戦時統制経済を指導した岸信介で、彼は回顧録で語っている」

 『・・・私は原子力の将来に非常な関心と期待を寄せていた。原子力技術はそれ自体平和利用も兵器としての使用も共に可能である。どちらに用いるかは政策であり国家意志の問題である。日本は国家・国民の意志として原子力を兵器として利用しないことを決めているので、平和利用一本槍であるが、平和利用にせよその技術が進歩するにつれて、兵器としての可能性は自動的に高まってくる。日本は核兵器を持たないが、(核兵器保有の)潜在的可能性を高めることによって、軍縮や核実験禁止問題などについて、国際の場における発言力を高めることが出来る 』(以上、『 』内は岸信介)

 「つまりこの時点では原子力発電(原子炉建設)の真の狙いは、エネルギー需要に対処するというよりは、むしろ日本が核技術を有すること自体、すなわちその気になれば核兵器を作りだしうるという意味で核兵器の潜在的保有国に日本をすることに置かれていた」

 「潜在的核兵器保有国の状態を維持し続け、将来的な核兵器保有の可能性を開けておくことが、つまるところ戦後の日本の支配層に連綿と引きつがれた原子力産業育成の究極の目的であり、原子力発電推進の深層底流であった」

 「とするならば、脱原発・反原発は、同時に脱原爆・反原爆でなければならないと言えよう。・・・核兵器保有の潜在的能力を高めなければならないという岸(信介)の倒錯した論理を、原発とともに過去のものとしなければならないであろう」

 「それでも原発はやめなければならないと思っている。事故のもたらす被害があまりにも大きいだけではない。いずれウラン資源も枯渇するであろう。しかし、その間に、地球の大気と海洋そして大地を放射性物質で汚染し何世代・何十世代後の日本人に、いや人類に、何万年も毒性を失わない大量の廃棄物、そして人の近づくことのできないいくつもの廃炉跡、さらに半径何キロ圏にもわたって人間の生活を拒むことになる事故の跡地、などを残す権利はわれわれにはない。そのようなものを後世に押し付けるということは、端的に子孫にたいする犯罪である」

 「そしてまた、核兵器の所有が大国のしるしであり、核技術の保有が国際社会における発言力を与えるというような大国主義的で倒錯した観念こそが、アジアに緊張をもたらしているのである。そのようなアジアの民衆に背を向けた観念は打ち壊さなければならない」

 「日本人は、ヒロシマとナガサキで被曝しただけではない・・・・この国はまた、大気圏で原爆実験をやったアメリカやかつてのソ連とならんで、大気中に放射性物質を大量に放出した国の仲間入りもしてしまったのである」

 「こうなった以上は、世界中がフクシマの教訓を共有するべく、事故の経過と責任を包み隠さず明らかにし、そのうえで、率先して脱原発社会、脱原爆社会を宣言し、そのモデルを世界に示すべきであろう」

 

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