古都・栃木の街路を生かした風物詩に 「とちぎ一箱古本市」(小冊子へ)
(「とちぎ一箱古本市」に出店した古本屋「砂時計主義」=9月4日、栃木市)
古本屋「砂時計主義」が9月上旬に出店した「とちぎ一箱古本市 in楽古市」、その実行委員から、そのイベントの小冊子を制作するので、短文(400~500字)を寄せてー。そんな依頼があったので、本日、急いで、その日のことを思い出しながら、書いてみた。
どうせなら~、ツイッターでも。ということで、ツイッアーでも5回にわたって、呟いてみた。原稿用紙1枚半ぐらいなので、小冊子になるときは削られるかも。ということもあり、ブログにも。栃木はさすが、風情ある古都だと感じて帰ってきたことも思い出した。(以下はメールで実行委員に送った「感想文」だ)
(「とちぎ一箱古本市」の街道に景気よく出現した早大チンドン研究会のお嬢=9月4日)
「平田弘史のこの劇画をください」「えっ!若いのに平田弘史が好きとは。薩摩義士伝なんかもいいよね」。時代劇を中心に骨太の劇画を描くことで定評のある平田弘史。彼の作品は劇画を超えた劇画というか、独特の世界で、ずっと以前から、私の好きな作家だ。
そんなやりとりがあった9月上旬の「とちぎ一箱古本市」の私の古本屋「砂時計主義」。場所は例幣使街道沿いの古い商家の軒先。道路の向こう側は味噌工場跡で、往時のにぎわいが容易に想像できる、いわゆる街道筋だ。同商家では「アリノアシオト」という面白い店名の古本屋も出店。
「美術学生ならやはりグラフィックデザインの草分けともいえる竹久夢二のこの本を」。そんな声を掛けているうちに、通りの向こうから若者たちの陽気なチンドンの音が。なんと、早稲田大学のチンドン研究会のメンバーたちだという。
いや、その空が抜けたような景気のよさ。あちこちの民家からお母さんたちも通り沿いに飛び出している。いかにも懐かしいチンドンは古本市にぴったりだ。人通りが思ったほどではなかったこともあり、売上の方はいまいちの結果に。
とはいえ、かっての街道で古本屋が軒を並べる光景は風情がある。思いもしなかったお客さんや地元の人たちにも出会えた。ゆるやかなその時間と空間が流れた「一箱古本市」、古都・栃木の街路をもっと生かした風物詩に育ってと。
(古本屋「アリノアシオト」「砂時計主義」が店を開いた古い商屋前で早大チンドン研究会の面々と地元の人たちも交えて記念撮影~=9月4日、栃木市)
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