大成功でした!「ミツバチの羽音と・・・」上映会 日光の公民館に約240人、「祝島写真展」も
(午前123人、午後100人以上が参加した「ミツバチ」上映会 写真は午後=22日、日光)
昨春から話題になっていたドキュメンタリー映画「ミツバチの羽音と地球の回転」(鎌仲ひとみ監督)の上映会(「原発問題日光実行委員会」主催、日光市、日光市教育委員会後援)が22日、日光市今市中央公民館中ホールであった。会場に足を運んだのは(「参加者名簿」を書いてくれた人だけでも)午前の部が123人、午後が100人以上、これに実行委員を加えると約240人(あるいは250人)を数えた。
道路に雪が残るあいにくの天候だったが、日光はもちろん、鹿沼や宇都宮などからも。会場の定員は「150人」。午前の部はほとんど満席の状態だった。いわゆる「フィルム代」の支払いから言うと、「200人」が収支決算の分かれ目。収支の上でもこれをクリア。もともと黒字がでたら、3月3日に日光総合会館(旧日光市)で予定する「肥田舜太郎氏講演会」に回すつもりでいた。財政面でも大助かり。大成功の自主上映会となった。
今回は「祝島写真展」も同時開催した。映画の主要な舞台となったのが瀬戸内海(山口県)に浮かぶ祝島。中国電力が同島の対岸3.5㌔に「上関原発」を計画しており、島民は30年近くも島ぐるみで反対運動を続けている。そこに暮らす人々や風景など約20点を会場入り口に展示した。
写真ジャーナリズム誌「days japan」のフォトジャーナリズム学校第一期生たちが撮った写真で、その仲間の一人が日光と縁があることがわかった。「縁」がというより、その撮影家の一人が今市出身だという。東京の大学4年生、馬場加奈子さんで、昨年大みそかに初めて会い、急きょ、同時開催することにした。
会場では脱原発を掲げる「さようなら1000万人アクションプログラム」(大江健三郎さんや澤地久枝、内橋克人、鶴見俊輔、鎌田慧らの各氏が提唱)の署名簿も用意。事前に告知していたわけでもないが、ふたを開けてみると、なんと、100人以上の署名が寄せられた。私もこの2カ月、自宅を訪れる友人たちに促してきたが、集まった署名は30人弱。それだけにこの1日だけで100人以上の署名があったことは特筆されるのではないか。脱原発問題について、県内、日光での関心の高さを示す好例だと思う。
評判の映画でもあり、それなりの参加者があるとは思っていた。だが、会場がほぼいっぱいになるとまでは正直、思っていなかった。会場内では笑ったり、怒ったり、泣いたりする様子が手にとるように。というのも、わたしは最前列で「映写技師」?をやっていたため。背中でそんな様子がわかつた。それほど盛り上がった映画会だと思う。
映画は試写会も含め、わたしは計3回、観た。毎回、「主人公」が署名簿(確か段ボールに詰められた61万通だったか)とともに上京。国と交渉する場面になると、わがことのようになってしまう。文章を読み上げるような答弁を続ける官僚に「とにかく現場へ」(祝島を訪れ、島の暮らしと原発は相いれない現実を視てくれー)と心の底から訴える思いに共感してしまうのか、涙がぽろぽろ(なんだかカッコ悪いと思ってしまうので、そっとハンカチで拭っていたのだった)。
TWITTERでは昨日のうちに御礼をつぶやいているが、このブログでも。たくさんの人たちに「協力券」という前売券(1000円)を頒布させていただいた。チケットを持っていて、会場に来ることができたのはそのうちの半数。仕事などで来場できなかったと思うが、今の時代に「必見」の映画なので、ぜひ、別の機会で観て欲しい。ありがとうございました。
(「原発問題日光実行委員会」がつくった映画「ミツバチ」のポスターの部分拡大)
(次々参加者が訪れた午前の部の「ミツバチ」上映会受付=今市中央公民館中ホール)
(「ミツバチ」上映会と同時に開催した「祝島写真展」も多くの方が足を止めていた)
(「祝島写真展」について会場で説明する日光出身の大学生、馬場加奈子さん)
(「さようなら原発1000万人」署名にも参加者の100人以上に署名していただいた)
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コメント
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多くの方にお集まり頂き、大成功でしたね。お疲れ様でした。
今回は、お役に立てませんでしたが、これからも微力ながらも協力させて頂きます。
宜しくお願いいたします。
投稿: kashiwapapa | 2012年1月24日 (火) 08時00分
kashiwapapaさま
コメント、ありがとうございます。当日もごくろうさまでした。
たまにはわたしも、かしわぱぱのところの音楽を楽しみにー。
投稿: 砂時計 | 2012年1月24日 (火) 23時08分