異次元の世界がわたしたちのすぐ隣に ドキュメンタリー映画「100、000年後の安全」
矢板市の文化会館小ホールで「10万年後の安全」(制作2009年、上映時間79分、マイケル・マドセン監督、「矢板市民映画会」主催)を観た。というか、ようやく観ることができた。ほぼ期待どおり、すごいドキュメンタリーだ。2011年4月に緊急公開されただけのことはある。現場とインタビューをうまくかみあわせており、心の奥に迫るものがある。
「10万年後の安全」で、やはりと思ったのは3000世代先の人間にこの現場が「高レベル放射性廃棄物」を密封した場所であり、いかに危険かを知らせようとする「知恵?」。そこであのムンクの「叫び」が訴える方法として登場する場面だ。
高レベル放射性廃棄物は「人間の好奇心」から逃れられるか。『10万年後の安全』でマイケル・マドセン監督がパンフでこう伝えている。「調べていく中で最も驚いたのは、この施設ごと隠してしまって、どうにかして忘却のふちに沈めてしまうのが最善策だと、フィンランドで検討されていたことです」
映画を観ながら思ったのはジル・ドウルーズがなぜ毎週末、映画館や美術館に行くのか、その問いに「私は待ち構えているのだ」の返答。『暇と退屈の倫理学』からの〈人間〉〈動物〉だけではない、なにかのひらめきがそこに~。この映画はお薦めです。
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