国会正門いっぱいに怒りの声 「7・29脱原発国会大包囲」報告
市民団体「原発いらない栃木の会」が発行している次号用に「7・29脱原発国会大包囲」の模様を書いた。会報担当の役員にメール送りしたのは本日夕。FACEBOOKにも流したが、考えたら、BLOGにも。「さよなら原発!日光の会」のMLにも参考で。今回の原稿は「栃木の会」の役員(事務局のひとり)として。もう2カ月近い前のことだが、ひとつの「記録」にもなるだろう、そんな思いで。
(写真はいずれも「7・29脱原発国会大包囲」、国会正門前で)
盛夏だが、もう夕方が近い。国会正門に向かう坂道でたくさんの背中を追い抜くうち、300㍍先ぐらいか、夕闇にくろぐろとした独特の建物が浮かび上がってきた。国会議事堂だ。辺りの道路脇で参加者がめいめいにキャンドルを手にしている。正門に近づくと、「再稼働反対!」「再稼働反対!」「再稼働反対!」。そう叫ぶ声があちこちに広がる。ドラム、ボンゴ、尺八、笛(これは私~)、林立する幟旗、さまざまなキャンドル、あちこちでハンドマイクが訴える。怒りの波がどんどん膨らみ、道路はいっぱいになる。演説が始まった。「脱原発」を説いているようだが、広がる原発反対の声でほとんど聴こえない。次から次に人の波が正門前へ。とー、突然、閉ざされていた正門前の道路が開放された。どっと道路いっぱいに抗議の波が広がった。
「7・29脱原発国会大包囲」(首都圏反原発連合主催)。午後7時からの抗議行動は原発再稼働に対する怒りの声に満ちていた。私は「6・29首相官邸前10万人抗議」、さらに「7・16さようなら原発10万人集会」(主催者発表17万人)に参加してきた。だが、一度は「国会議事堂」を人の輪で取り囲み、「正門」で声を上げなければ。そう強く思ってきた。その日、東京電力本店周辺の約1・6㌔のデモ行進が終わるころ、私は霞が関駅に。交差点は到着するデモ隊が次々。すると、TWITTERなどの画像で聴きなれた掛け声が聴こえるではないか。「ヘイー、野田! ヘイー、野田! メルトダウンだぜ!」―
高知県四万十市の「脱原発四万十行動」という運動のデモにおいて歌われていたものだ。その名も「メルトダウンブルース」。調子の良さと言葉の響きが奇妙に合っており、脱原発を訴えるのにぴったり。そのメンバーが四国から駆け付け、デモと抗議へ。さっそくカメラを構えると、ファインダーに見慣れた姿が。シャボン玉を吹きながら、輪の中に。「さよなら原発!日光の会」の大貫知子さんだった。「メルトダウンブルース」の声を聴いて、少しの時間、グループに加わったという。終点では同会の大貫剛さん、「原発いらない栃木の会」の会員でもある平木ちさこさんたちにもばったり。
午後7時半過ぎ、広い道路が開放された国会正門。警察車両が大岩のようにどかっと居座っているが、辺りはもう解放区だ。「再稼働反対!」の声がさらに広がる。たまたま、近くのグループ(あとでわかったのが、「戦争を許さない市民の会」だった)が、ハンドマイクで訴えていた。「私にも訴えさせて」。そう身振りで伝えると、すぐにハンドマイクごと手渡された。確か、「原発廃炉!」「子どもを守れ!」「大人が守れ!」、さらに国会正門前なので、思わず、「政府が守れ」「国家が守れ」とも。タイムアップ後、携帯電話で「山!」「川!」―。「お互いにご苦労さま」。TWITTERでたまたま知り合った都内の参加者と正門前で、エールを交換した。そんなエピソードもあった脱原発国会大包囲だった。

« 「食品衛生責任者」になりましたー。「霧降文庫」で我が家のカレーを出すこともありー | トップページ | 嬉しいのだが、読む時間があるのか~? 『伊豆の踊子』、『低レベル放射能の脅威 』、『古本屋開業入門』・・・ »
「脱原発」カテゴリの記事
- 4月23日(土)清水奈名子講演会 「3・11から11年、今、何が問われているか」(2022.04.21)
- 3・11に紙上パレードへ 「さようなら原発!栃木アクション」(2020.12.19)
- 「ふくしま写真展ー3・10から10年、故郷は今ー」 日光市杉並木公園ギャラリー(2020.11.13)
- 民意くむ原発へ茨城の一歩 朝日新聞「社説余滴」(2020.07.05)
- 自然壊すメガソーラー、いらない 横根高原計画で日光市に質問状(2018.08.16)
« 「食品衛生責任者」になりましたー。「霧降文庫」で我が家のカレーを出すこともありー | トップページ | 嬉しいのだが、読む時間があるのか~? 『伊豆の踊子』、『低レベル放射能の脅威 』、『古本屋開業入門』・・・ »
コメント