まともに聴いていられない「放射能」基調講演 日光市主催「放射性物質と健康を考える」シンポ
とてもまともに聴いていられないー。そんな放射能についての講演をメインにしたシンポが1日、日光市主催であった。定員150人で市が企画した「放射性物質と健康を考えるシンポジウム」だ。
私たち「さよなら原発!日光の会」の公式ブログでもアップしたが、それを私のブログ「砂時計主義」でも、そのままアップすることに。「日光の会」の幹事で、日光市議の福田悦子さんがやはり自身のブログに書き込んだものがベース。
記事はシンポの様子を簡潔にまとめ、的を得た論評を加えている。同時に当日、傍聴したお母さんたち(「子どもを守る!みちばちママの会)が、いかに不満と不安を抱いたか、それがよくわかる内容だ。わたしもいずれ、きちんと論評したいと。今は速報的に以下を。
シンポジウムへのママの声
9月1日に、放射性物質と健康を考えるシンポジウムが市の主催で開かれました。参加者150名を限定し、私もいち早く申し込んではいたのですが、長女の舅の葬儀参列のために参加できませんでした。
シンポジウムのテープ録音を頼んでいましたので、約2時間の会場の状況を知ることが出来ました。基調講演は、やはり想像通りの安全・安心の立場の講師の話で、「普段の食べ物でОK。DNAはすぐ回復する。胎児に対しても影響はない。心理的な影響の方が大きい」など、持論を披露。極めつけは、「楽しくのレベルでやっていかなくては。放射能だけでいくとみんな病気になる。人間は放射能では死なないけれど、他のことで死ぬ」との発言。参加者から、ブーイングがあったそうです。
それに引き替え、消費者庁の方の発言で印象的だったのは、「自家製のものは安全確認して食べることを強調したい。福島では、学習センターや公民館で測定をしている。これから長い間、検査して食べる取り組みをみんなでしなければならない」。身近な場所での食品測定の必要性と、将来にわたる食物の安全性を示唆した発言でした。
また、市民代表として発言した手塚さんは、「これから、食べる判断をするために、測る文化を作らねば」と発言し、そのために、窓口を作ること、調理法などを周知すること、データーベースを市民に公表することなどを提案しました。
今回のシンポジウムのコーディネーターは、医師会の梶谷先生でした。先生が日光の地で初めて医師として赴任したのが、古河記念病院。その当時、私も病棟の看護師として勤務していましたので、とても懐かしくテープの声を聞くことができました。
梶谷先生は、「甲状腺エコー、血液検査など今から準備して、年間発症率をデーター化することも重要。市において、有識者会議を」と、提案しました。
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●シンポジウムで市の考え方が良く分かりました。日常でも人間は医療や食物のカリウムから被ばくをしているのだから、今回の原発事故の放射能はたいしたことはな いということです。失言等もあり、腹立たしい気分にもなりましたが、手塚さんが市長に、もっと市民の声をきいてほしいということ、もっとデータ―集めをすることや放射能測定器の充実、甲状腺検査の実施など、強く言ってくれたので、意味のあるシンポジウムに終わったと思いました。
●放射能に対して、あまりにも認識の違いに怒りを感じます。菊池透氏は、放射能のことばかりを考えずに、放射能と楽しく暮らしてくださいという様なことを言っていました。医療関係者のそんな発言を聞いて悲しくなりました。放射能汚染地帯に住んでいただきたいと思いました。母親たちの子どもを心配する気持ちを考えてほしいです。
●ストレスがたまるシンポジウムでした。手塚さんが、優しくもガツンと言ってくれて拍手でした。シンポジウムの後に、市長を呼び止め、「運動会前に除染が終わっていない学校があります」と言ったら、えっ!と言って、課長を呼び、話すことが出来ました。除染後に運動会をすることを徹底してほしいし、除染前に運動会をするなら、せめて除染してある場所でしてほしいものです。
●やはり、醜い講演会でした。手塚さん、いちいクリニック院長がいなければ、ただの安全・安心講演会に終わっていたところです。
その他にも、講演内容に対する不満や放射能に対する不安の声が出されています。安全・安心を言う前に、きちんとした対策を早急に講じるべきではないでしょうか!(文・福田悦子)
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