「深海魚」の静かなメッセージに胸騒ぎ 漫画家・勝又進さんの原発被曝労働作品
漫画家・勝又進さんの静かなメッセージをきょう知る。浅学非才というか~。懐かしい漫画「赤い雪」(2006年日本漫画協会賞・大賞)の延長で読み始めたら、どんでもないことにー。
「深海魚」は福島原発など被曝労働者たちの世界を彼らの現場から描いた作品だった。「蛸」もまた。経歴も知ってようやく納得したのだった。かつての東京教育大の大学院で原子核物理を専攻していたのだった。彼にとって描く必然性があったわけだ。
それもこの作品は1984年と1989年。今から四半世紀前。が、色あせておらず、「近代の奥深く息をひそめ沈み込んで密かに生息する」ものたちに寄りそう、その視線。2007年に亡くなったことも「深海魚」で初めて知った。
いやはや、知らなかったことを、恥じ入るばかりだ。さっそく「霧降文庫」の貸し出し図書コーナーに収めることに。こんな原発漫画があったとは~。という驚きでいっぱい。お薦めですー。
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