「耳を傾ける」文章があちこちにー本『フタバから遠く離れて』(舩橋淳)
ぱらぱらとめくっていたら、その内容の豊かさに魅かれ、一気に読み終えた(おかげで寝不足~)。ドキュメンタリー映画『フタバから遠く離れて』、その同名の著書だ。
映画を制作した舩橋淳監督がどのようなアプローチで撮影し、取材を進め、映画にまとめていったのか(撮影した映像はもともとは300時間分だという)、その結果、何を考え、何が視え、何を示そうとしたのかー。さらに当時の双葉町長へのロングインタビューなど。
200頁余の本に「これは伝えたい」と思った文章が数十カ所もあった。こんな読書体験はめったにないことだ。<この内容は「ともだち」にも伝えよう、きっと映画そのものをぜひ観たいと思うことになるに違いない>。なので「耳を傾ける(その〓)」に引用してゆこうと。
これからそれをたくさんアップしてゆこうと思っているので、あしからず~(私のBLOGやTWITTERでも記事やつぶやきへ。映画鑑賞もさることながら、この本もぜひ読まれることをお薦めしますブログランキング
耳を傾ける(その1)『フタバから遠く離れて』(舩橋淳)
「原発避難所」
この原発避難所という矛盾の魂を記録すれば何らかの映画ができるのではないか、と漠然と感じているに過ぎなかった。その理由のまず一つに、原発事故による長期避難はチェルノブイリ以降、人類史上2度目であり(スリーマイルアイランド原発事故では周辺住民は長期避難していない)、民族紛争や宗教戦争でなく、人類が自ら生み出した文明の暴走により、町や故郷を追いやられてしまう「難民」というのは希だし、アイロニーに満ちている点(12頁)
(続く)
« 「神隠しされた街」 改めて若松丈太郎『福島核災棄民』へ | トップページ | 「耳を傾ける」(その2) 舩橋淳「フタバから遠く離れて」から »
「脱原発」カテゴリの記事
- 4月23日(土)清水奈名子講演会 「3・11から11年、今、何が問われているか」(2022.04.21)
- 3・11に紙上パレードへ 「さようなら原発!栃木アクション」(2020.12.19)
- 「ふくしま写真展ー3・10から10年、故郷は今ー」 日光市杉並木公園ギャラリー(2020.11.13)
- 民意くむ原発へ茨城の一歩 朝日新聞「社説余滴」(2020.07.05)
- 自然壊すメガソーラー、いらない 横根高原計画で日光市に質問状(2018.08.16)
« 「神隠しされた街」 改めて若松丈太郎『福島核災棄民』へ | トップページ | 「耳を傾ける」(その2) 舩橋淳「フタバから遠く離れて」から »
コメント