暑い夏のテーマは「戦争」 八月の古書店「霧降文庫」ー
麻生副総理のナチスの「あの手口に学んだらどうかね」というとんでもない暴言が飛び出したことからではないが、八月の暑い夏は「8・15」の記憶がそのまま重なる季節だ。
自民一強体制下での憲法改悪、壊悪へのきなくさい思惑と手法も含めて、今年は特に「戦争」について、意識しないといけないことに。もともと八月は広島、長崎、敗戦記念日と続く。
先の参院選をみていると、有権者がどこまで自民党、それも安倍政権の危うさを承知しているのか、どうも疑わしい。ここはきちんと、戦前・戦中・戦後をもういちど振り返る時間を。それもヒトラー独裁なども。
ということで、今夏の「霧降文庫」のテーマを「戦争」とした。書棚を探してみると、けっこうあったのだ。以下の写真にその一部を。今週は4日(日)ー正午~日没ーやってます。ついでに寄ってみてくださいー。
(朝日デジタル 8月3日)
ナチス発言、苦しい弁明 麻生氏周辺「単なる言い違い」
麻生太郎副総理は「ナチス発言」について「悪(あ)しき例としてあげた」と説明し、撤回した。ただ、当初の発言との矛盾点も見える。そもそもなぜナチス・ドイツを引き合いに出したのか。麻生氏自身の言葉足らずもあり、疑問がぬぐえない弁明となった。
麻生氏発言に関する記事
ワイマール憲法下で誕生したヒトラー政権は、議会の機能不全に乗じて対抗勢力を弾圧し、全権委任法や授権法と呼ばれる法律を作った。この歴史的経緯について、麻生氏は7月29日のシンポジウムで「ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった」と語り、こう続けた。
「あの手口に学んだらどうかね」
だが、1日に発言を撤回した際のコメントでは「喧騒(けんそう)にまぎれて十分な国民的理解及び議論のないまま進んでしまった悪しき例として経緯をあげた」と説明。麻生氏周辺は「『手口』はマイナスの意味のこもった言葉。ナチスのような悪い手口で憲法が変えられたことを繰り返さないよう歴史に学ぶべきだと言いたかった」と解説する。
ただ、「手口に学ぶ」は好例として手本にすると受け取られかねない。「単なる言い間違いというのが本人の偽りない気持ち」(周辺)としているが、誤用では済まない波紋を広げた。
また、麻生氏は憲法問題だけでなく、首相らの靖国神社への参拝問題でも「いつからか騒ぎになった。騒がれたら中国も韓国も騒ぐ。だから(憲法改正は)静かにやろう」という流れでナチス政権の経緯を引用。撤回コメントでは「憲法改正は落ち着いて議論することが極めて重要だと強調する趣旨」とも説明したが、ナチス憲法に変わった経緯を「喧騒にまぎれて」としたこととの食い違いもある。
自民党三役経験者の一人は「例え話を使えばわかりやすくなるだろうというのは、政治家がよく陥るワナだ。まともな配慮があればナチスの事例は出てこない」と指摘する。麻生氏の辞任を求めた社民党の又市征治幹事長は1日の記者会見で、こう語った。
「首相もやり、いま副総理をやっている人が何をこんな馬鹿げたことを……。よく字も読み間違えた人だから歴史も読み間違えたんでしょう」
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