本探しという狩りをする必要があるー 『「裸のサル」の幸福論』から
「ヒトの幸福は17種類」ということには、それほど関心はなかったが、「裸のサル」には興味が。たまたま手にしたこの本、やはり、幸福の分類では、それほどの「なるほど」ではなかった。
とはいえ、さすが、この道のデスモンド・モリスさん。「本探し」は、先史時代の狩人の代償行為だと、指摘しているところに「なるほど」と。古書店「霧降文庫」でもあり、この主張には大いに賛成したい。
探していた本(意識的にも無意識的にも)に出会ったときは、まるで狩人が獲物に出会ったよう。それを持ち帰る行為も。ということで、現代の狩人は「霧降文庫」という猟場にぜひ(最後は結果的に宣伝ぽくなったが、その通りだと思うが、どうだろうー)
(以下がそのフレーズだ)
原始時代の活動の象徴的代替物から得られる幸福感は、オリジナルの活動から得られる幸福感と同じくらいにリアルなものです。個人的な例を挙げれば、私の大きな楽しみの一つが本探しです。長い間探していた本をようやく見つけ、手にして家に持ち帰るのは、先史時代に狩りの獲物を家に持ち帰ることの代償行為と言えます。そう、私も人間である以上、狩りをする必要があるのです。
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