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2013年9月30日 (月)

「年寄りがいる理由」は?・・・  『人間、このタガの外れた生き物』(池田清彦)

 
 
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 表題に魅かれ、たまたま寄った書店で買い求めた一冊。のっけから今西錦司が説いた有名な「棲み分け理論」がでてくるので、期待大だったー。が、全体的には生物学者の「漫談講座」といった内容だった。
 
 5章から成るそれぞれの章で一冊ではとても足らない。それほど多くの問題設が次々と。それを新書一冊でまとめるのだから、仕方がない面も。もっとも、気に入った指摘もそれなりに。
 
 最終章の中の「なぜ人間は長生きか」などは、なかなか読ませる。そこに、いくつかの「なるほどー」がある。例えば、以下などは、「確か...にねー」と、思ったことだった(読んだ本はすべて「霧降文庫」古書へ)。
                                                   

「だいたい寿命は体の大きさと比例している。そこから測ると人間はせいぜい50歳ぐらいの寿命が妥当なところだ。実際は倍は生きている。ゴリラは人間より大きいから、もっと生きてもよさそうなのに、50歳ぐらいまでしか生きない。チンパンジーは40歳ぐらい。そういうことを考えると、人間は霊長類の中でも特異的に長生きする動物だということになる。『年寄りがいる理由』というのが、きっとあるのだと思う

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