ともあれ、「なるほどー」と。『評価経済社会』(岡田斗司夫著)
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「晴耕雨読」で、読みかけていたこの本、『評価経済社会』を読了する。『評価と贈与の経済学』で、内田樹さんと対談していた岡田斗司夫さんの著書。292頁.
毎度のことだが、彼の論は「前置き」というか、「導入部」が、やたら長い~。内田樹に突っ込んでいく対談の切れ味がいいだけに、やや期待外れ気味ではあった。
「評価と贈与の経済学」を読むと、よくわかるが、彼は、対談などのほうがうまく能力・キャラが際立つのではないかー~。と、まぁ、ないものねだりかもしれないがー。
ただし、第4章「幸福の新しいかたち」にある、「近代的自我から『キャラ』へ」などは、「...ひとまず、なるほどね」とー。
(以下は「評価経済社会」から)
「これからの評価経済社会で幸せに生きていくためには、軽やかに色を変える能力が一番大切になってきます」
「様々な価値観があふれる中で、自分の気分や状況、立場、好み等々によって、いくつかの価値観を選択すること・・・」
「逆にキャラは時にレッテル貼りのようにダイレクトになされますが、キャラが近代的自我よりも『緩い』ものなだけに、人格に与える影響は軽微です」
「比喩的に言えば、近代的自我からキャラへの移行は、ファッションにおける『トータルコーディネート』から『カジュアル』への移行です」
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