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2013年11月26日 (火)

イザベラ・バードとアイヌの自然観 「アフリカ的段階について」(吉本隆明)

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改めて吉本隆明(たかあきだが、私たちは、りゅうめいと呼んでいた)へ。信頼している評論家・加藤典洋が、この著作をかなり評価しているので、それにつられて(私は加藤典洋の「言語表現法講義」が傑作だと思っている。ぜひ一読を)。

 

というか、1970年代、80年代の吉本隆明は出版される度に、ほとんど読んでいるのだが、1990年代は、仕事の忙しさもあったのか?(24時間戦います状態だったー)、どうしたわけか、この時期、彼から離れている。この本も正式な出版は1998年だ(買い求めたのは2006年版)。

 

 「アフリカ的段階」は、ほかの吉本評論に何度となく出てくるので、それなりになじみがある用語だ。だが、その中味となるとー?。ということで、今日の夕方、読み終えたのだが、これが一筋縄でいかない。理解できなかったかもしれない。ヘーゲルの「歴史哲学」批判が問題意識になっているのは、わかるが、そこから「アフリカ的段階」の意義の展開になると、詩的な独特の吉本の世界になってしまうー。

 

 

 それにしても、最後の章で取り上げているアイヌの世界については、それなりに。とくに明治初期に日本を歩いた英国人女性旅行家・イザベラ・バードの『日本奥地紀行』に示されたアイヌの見聞について、吉本が高く評価している、それには、深くうなずかされた。

 

 

 イザベラ・バードがアイヌを高く評価していることに、吉本は「注目に価する」としたうえ、「この女性旅行家のもっている見識はわたしたちが身につけたいとかんがえているもののひとつだといっていい」。

 

 辛辣な批判、鋭い指摘で知られる吉本がこんなに素直に評価している~。そう思ったのだ。同時にイザベラ・バードがそんなにアイヌを評価していたとは(かの当時、日光金谷ホテルに宿泊していたことが記録されている)。この「日本奥地紀行」で、日光かいわいの見聞については、読んでいるのだが、北海道篇?は、あいにく未読だったらしい。

 

 

 そのひとつで、アイヌの姿について、彼女がこんなふうに書いているのだ。それは確かに、釧路や帯広、札幌に合わせて8年間、転勤のために暮らし、たくさんのアイヌの人たちとも「交流」してきた私などもそれなりに感じたことだった。イザベラ・バードは語る。

「彼らは・・・未開人である。それにもかかわらず、彼らは魅力的で、私の心を強く惹きつけるものがある。彼らの低くて美しい声の音楽を、彼らの穏やかな茶色の眼の柔らかな光を、彼らの微笑みのすばらしい美しさを、私は決して忘れることはあるまいと思う」

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