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2013年12月13日 (金)

さまざまな強権にもかかわらず、『ドイツ帝国の興亡』に学ぶ

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まだ世間は、もちろんそこまで安倍政権を認めているわけではないが、徐々に外堀が埋められようとしている。最終的に、以下のようにならないようにーと。いや、そうさせてはならない。まっとうな「嵐」は、これからさ、とー。


すでにこの時期に生じていいたさまざまな不正(強権)にもかかわらず、つまり強制収容所の設置(国家安全保障会議の設置)、恣意的な逮捕(何が秘密?それは秘密の秘密保護法導入)、また反ユダヤ主義的政策(国家主義的教育政策)の最初の明白な前兆にもかかわらず、広汎な住民層のなかで、次のような信念が形成された。今は、偉大な時代、国民が再び統一され、ついに国...民の神の使い、民衆のなかからよみがえった指導者をみつけた時代である。彼は規律と秩序のために尽力し、全国民の力を統合し、ドイツ帝国(日本)を新しく、偉大な時代へと導くであろう、と。こうした雰囲気のおかげで、ヒトラーは(安倍政権は)、政界全体を実際に無抵抗のうちに片づけることができたし、またヒトラー自身(安倍政権自身の)の陣営にいる外の誰もが、もはやヒトラーの(安倍首相の)意思に抵抗できないような、あるいはヒトラーの(安倍政権の)計画を挫折させえないような状況を導入できたのだった。

原文 『ドイツ帝国の興亡 ビスマルクからヒトラーへ』(セバスチャン・ハフナー  訳・山田義顕 平凡社 1989年2月15日初版 219頁 )

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