たえずわき道にそれてゆくことだ 『絶望名人 カフカの人生論』
絶望~、後退~、撤退~、圧倒的に後ろ向き、徹底したネガティブさ、マイナス思考、その発想に驚くやら、勇気づけられるやら、確かにそうでもあるねーと、思わされるやら。そう、「変身」などで知られる、フランツ・カフカ。題名も『絶望名人 カフカの人生論』。
とにかくこうだ。読むと、「まじー?」。と、のけぞってしまう。よくよく考えたら、「沖縄の詩人、山之口貘さんの発想に近いかも?」、あるいは「フォークの高田渡さんのイメージか?」と。
「将来にむかって歩くことは、ぼくにはできません。将来にむかってつまづくこと、これはできます。いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです」。
でも、こんな意味深長なことも語っているのです。これはいいと思う。というか、私の、自分の過去も、だいたいが、こんな調子でもあったのでー。
「生きることは、たえずわき道にそれていくことだ。本当はどこに向かうはずだったのか、振り返ってみることさえ許されない」
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