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2014年6月

2014年6月30日 (月)

図書室「懐かしい未来」  古書店「霧降文庫」、今月にも再開か?

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霧降文庫図書室「懐かしい未来」-。最近、書架に入ってきたものや、推薦図書?たちを紹介したいです

 

(古書店「霧降文庫」とは別の無料貸出図書です)。

 

臨時休業中でしたが、7月中旬ぐらいから、再開しようかな?ー。と、思っているところです

 

(というか、当面の区切りとなる「第3回100円均一古書市」を今月中に開催しようかどうかと)

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2014年6月29日 (日)

さらに非経済的も明らかに 「原発コストは火力より割高に」

 歴史的な記事になるだろうー。非倫理的、非社会的、非人間的ー。そのうえ、非経済的も加わった。これで再稼働ー。もう正常な判断ではなく、狂気の沙汰というべきだろうー。

(以下は朝日新聞記事、FACEBOOKから転載します)

原発コストは火力より割高に
 専門家が試算、発表へ
編集委員・小森敦司2014年6月27日
朝日
http://digital.asahi.com/articles/ASG6M4WMJG6MULZU00H.html?iref=comtop_6_01

運転を止めている全国の原子力発電所が2015年に再稼働し、稼働40年で廃炉にする場合、原発の発電コストは11・4円(1キロワット時あたり)となり、10円台の火力発電より割高となることが、専門家の分析でわかった。東京電力福島第一原発の事故対策費が膨らんでいるためだ。政府は原発を再稼働する方針だが、「コストが安い」という理屈は崩れつつある。

 電力会社の経営分析で著名な立命館大学の大島堅一教授と、賠償や除染の調査で知られる大阪市立大学の除本理史(よけもとまさふみ)教授が分析した。近く専門誌に発表する。

 両教授が、政府や東電などの最新資料を分析したところ、福島第一原発の事故対策費は約11兆1千億円に達した。政府が昨年12月に示した「11兆円超」という見積もりを裏付けた。

 発電コストは、発電所の建設費や燃料などの総額を総発電量で割って計算する。民主党政権がつくったコスト等検証委員会は11年12月、原発の発電コストを実態に近づけるため、実際にかかる事故対策費や政策経費も総額に加えることを決め、試算した。

 このときの事故対策費は約5兆8千億円とされ、原発の発電コストは8・9円と試算された。04年の経済産業省の試算は5・9円だった。大島教授が今回、この計算式に約11兆1千億円の対策費を当てはめたところ、9・4円になった。

 原発の再稼働手続きが進む実際の状況に近づけようと、停止中の原発のうち40年の「寿命」を迎える5基を除く43基が15年に再稼働し、40年で廃炉になる条件を加えたところ、11・4円になった。これだと、同委員会が出した石炭火力の10・3円、LNG(液化天然ガス)火力の10・9円と比べて、原発は割高となる。

 政府は4月に決めたエネルギー基本計画で原発を「重要なベースロード電源」として、再稼働の方針を明記。昼夜を問わず発電が安定していることや、コストが安いことなどを理由に挙げていた。

 事故対策費の一部は、電力各社が電気料金の値上げ時に料金の原価に加えており、電気利用者の負担増につながっている。(編集委員・小森敦司

2014年6月28日 (土)

甲状腺がん・A2-B-C   いずれ上映することになるだろうー 

2014年6月27日 (金)

日光市民による放射能測定 3年目は7月上旬から1カ月間で

 
 Dscn5121_3 日光市民の手による放射能調査、今年も7月上旬~8月上旬に行います。27日の「さよなら原発!日光の会」の運営委員会で決めました。
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 日光地区、足尾地区、今市地区の順に10日間づつ、各グループが測定へ。8月29日(金)に予定する第3回総会で報告できるかどうかー。間に合わなければ、秋にも報告へ。いずれにしろ、数値は公開です。
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 写真は今月4日、東京「墨田区の子どもを放射能から守る会」の依頼を受けて会員が測定した中禅寺湖など奥日光の数値ですー。こうした実情を全市的に行います。今年で3年目なのですー。ブログランキング
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2014年6月26日 (木)

さぁ、原稿から編集、制作へー 同人誌「序説」40周年記念号へ

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 遠い昔からの仲間たちでつくる同人誌『序説』ー(今号は40周年記念号)ー関東・首都・東北に暮らす同人と準同人の13人に原稿投稿要領連絡などの手紙を本日、投函する~。ほっとー。
 
最終締め切りは7月10日。発刊は8月30日。当日、恒例の懇親会を開く。今年は日光・富岡邸で(序説事務局)。
 
日光には「有料購読者」もいるので、同人に加え、数少ない「愛読者」や「支持者」も交えた懇親会をやろうかな?、と考えているのです。
 
写真は昨年の第20号表紙です
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2014年6月25日 (水)

よりゆっくり、近く、曖昧に 好著「資本主義の終焉と歴史の危機」

 

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資本主義とは内在的に「過剰・飽満・過多」を有するシステムなのです

 

 

いやはや、最近になく、魅力的で確かな視点を提示している新書だ。新聞でも話題になっていたのに加え、「ともだち」のWさんから勧められたことで、一気に。読書灯でも読んだのは久しぶり。浜矩子さんの「新・国富論」などもなかなかだが、今一歩で、肩すかしをくってしまう。

 

それに比べ、この新書はさらに論旨が鮮明で、経済の数値や物価の歴史、西欧の盛衰もしっかり書き込んである。  

 

ほんとに面白いので、TWITTERで10回にわたって、ツィートしたのです(それほど反応はないが)。結論は「魅力的な視点がいっぱい」その⑩だがー。結局は、私たちなどがめざす「懐かしい未来」の発想と同じだった~。と、いうことがわかったのです。  

 

グローバリゼーションについての「中心」と「周辺」、サプライム・ローンと非正規労働者、9・11と3・11福島原発事故、西欧の終焉、ルターの革命とマルクスとケインズ、アブラハムのノアの方船が元祖だという「蒐集」という資本主義の宿命、「海の帝国」と「陸の帝国」の興亡。各章のそこここにさまざまに展開・刺激される指摘がいくつも。  

 

ということで、きょうの午後、twitterでつぶやいたことを以下に(①~⑩の順序は逆ですがー、それぞれ私が気に入ったフレーズです)。  新書にしては、内容が盛りだくさんの本です。

 

国家戦略室審議官をやっていたというから、「どうせー、同じような話が~」と思って、敬遠していたのですがー。いやいやどうして、ぐっと読ませます。というか、考えさせられますー。こんな論点の人はいるのだろうが、ここまできちっと小気味よく、説得力がある文章はなかなかおめにかかれない。

 

(以下はTWITTERに送った文章です)

 

 魅力的な視点がいっぱい⑩「資本主義の終焉と歴史の危機」(水野和夫)から(完)そのためには(定常状態を実現させるためには)「より速く、より遠くへ、より合理的に」という近代資本主義を駆動させてきた理念もまだ逆回転させ、「よりゆっくり、より近くへ、より曖昧に」と転じなければなりません

 

魅力的な視点がいっぱい⑨「資本主義の終焉と歴史の危機」(水野和夫)からー もはや地球上に「周辺」はなく、無理やり「周辺」を求めれば、中産階級を没落させ、民主主義の土壌を腐敗させることにしかならない資本主義は、静かに終末期に入ってもらうべきでしょう

 

魅力的な視点がいっぱい⑧「資本主義の終焉と歴史の危機」(水野和夫) リスクの高い新技術によって低価格の資源を生み出そうとした原子力発電も、3・11で、福島の人々の未来を奪っただけでなく、数万年後の未来まで放射能という災厄を残してしまいました

 

魅力的な視点がいっぱい⑦「資本主義の終焉と歴史の危機」(水野和夫) 利子は、神に帰属していた「時間」を人間が所有することを意味していました。その結果、たどり着くゼロ金利というのは、先進国12億人が神になることを意味します。「タイム・イズ・マネー」の時代が終焉を迎えるということです

 

魅力的な視点がいっぱい⑥「資本主義の終焉と歴史の危機」(水野和夫) なぜならバブルとは、資本主義の限界と矛盾とを覆い隠すために、引き起こされるものだからです

 

魅力的な視点がいっぱい⑤「資本主義の終焉と歴史の危機」(水野和夫)ー 『火山に恋して』でこのことを象徴的に描写しています。「偉大なコレクションとは膨大ということであって、完成しているということではない(中略)蒐集家が必要とするのはまさしく過剰、飽満、過多なのだ。

 

魅力的な視点がいっぱい④「資本主義の終焉と歴史の危機」(水野和夫) 資本主義とは内在的に「過剰・飽満・過多」を有するシステムなのです。スーザン・ソンタグが『火山に恋して』でこのことを象徴的に描写しています。「偉大なコレクションとは膨大ということであって

 

魅力的な視点がいっぱい③「資本主義の終焉と歴史の危機」(水野和夫)

巨大バブルの後始末は・・・「冨者と銀行には国家社会主義で臨むが、中間層と貧者には新自由主義で臨む」(ウルリッヒ・ベック『ユーロ消滅?』)ことになっていて、ダブル・スタンダードがまかり通っているのです

魅力的な視点がいっぱい②「資本主義の終焉と歴史の危機」(水野和夫)から EUで言えば、ギリシャやキプロスなのです。21世紀の新興国の台頭とアメリカのサプライム・ローン問題、ギリシャ危機、日本の非正規社員化問題はコインの裏と表なのです。

 

魅力的な視点がいっぱい①「資本主義の終焉と歴史の危機」(水野和夫・集英社新書)から 資本主義は「周辺」の存在が不可欠なのですから、途上国が成長し、新興国に転じれば、新たな「周辺」をつくる必要があります。それがアメリカでいえば、サプライム層であり、日本で言えば、非正規社員でありー・・・

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音もなく、星々が消えていきつつあった 「90億の神の御名」

 

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SFを読みたい「胸騒ぎ」?がしたので、そこは「2001年宇宙の旅」(映画は1968年封切たったという。すると、私が観たのは1970年代か?)の原作者、アーサー・C・クラークで。

 

そのベスト集のひとつ。表題の短編「90億の神の御名」(ご存じ、ハヤカワ文庫)は・・・。50年代JAZZ時代に書かれた作品だ。解説によると、この作品の発表後、意外な人物から反応があったらしい・・・ダライ・ラマその人だそうだ。 (作品を読めば、意外な人物ではなく、当然だと思うー)。

 

 最後の3行は背筋が凍るようだ。

 

「見ろ」とチャックがささやき、ジョ-ジは天をふり仰いだ。

 

(万物必ズ終ワリアリ)

 

頭上で、音もなく、星々が消えていきつつあった。

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2014年6月24日 (火)

とにかく痛快そのものー 一気に読んでしまう「剣客太平記」

 

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とにかく痛快ー。これが第一巻。-すでに10巻ぐらいでているよう。困ったねー。SFと時代小説にはまると、抜けられなくなるので。

 

 もっとも、あの「剣客商売」のテレビの脚本を手掛けていたから、そこはもう。とにかく文章がなめらか、あらすじがよくできていて、人物がそれぞれ魅力的だ。

 

 この人・岡本さとるさんの新シリーズ「居酒屋お夏」も第一巻から面白い。7月、8月に第2巻、第3巻が発売されるという~。山本、池波、藤沢、司馬・・・とは違う、時代ものの新たな書き手を知ったのでした。困った、困ったー


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2014年6月23日 (月)

1カ月の電気代190円   40㌂から5㌂の断・電気宣言本

 1カ月の電気代190円・・・ひぇ~。。1900円ではなく、なんと・・・Dscn5100001


190円ー。そこに向かう動機がはっきりしている。「第二章 断・電気宣言から5アンペア契約」にある、やりとりだ。

 

「ぼく、あの原発事故のとき、福島にいたんです。福島県民だったんです。だから、もう電気はあまり使いたくないんです」

そこまで話したところで、彼が何度もうなずいた。大きく一度、二度。

「そうでしたか」

福島にいた。その一言で、なぜ5アンペアなのか、すべてを理解してくれたようだ。青年の顔に申し訳ないというような感情が浮かんだのを見て、ぼくはそれ以上力んで話すことは止めた。

「わかりました。5アンペアということで、契約を変えさせていただきます」

 

 40アンペアから5アンペアの契約へ、その際、ブレーカーの切り替え工事が必要だが、その工事を担当する東京電力の工事の男性と斎藤記者とのやりとりだ。私も彼の記事を読んで、とりあえず、30アンペア契約を20アンペアへ。その作業、10分ほど。あっという間だった。だが、5アンペアとなるとー。 次々と家電を手放す。炊飯器、冷蔵庫、電子レンジ、トースター、エアコン、たこ焼き器、魚焼きグリル・・・。それに対応して、ガス鍋ごはん、保冷庫、ほうき、扇風機、ゴザ、・・・。夜に冷蔵庫を切り、出掛けるときはブレーカーを切りと。そしてシェルターとしてのキャンプングカー購入、さらに自家発電所設立ー。その名も、わっはっはと、笑ってしまう、「健康第一電力」、略して「健電」(これは名前の健一郎からとったのだろう)。

 

それにしても頭が下がる挑戦だ。私も彼の朝日新聞記事に触発されて、断・電気宣言へ(以前はじゃぶじゃぶと使っていたのではあるがー)。もともとクーラー、掃除機はないが、テレビを廃棄、電気ポット、トースターは押入れへ。かなりをLEDに切り替えている。だが、まだ冷蔵庫、電子レンジは手放せないでいる。なので、月額190円は夢物語だ。それでも、この本を読んで冷蔵庫の使い方や炊飯器ではないごはんの炊き方などは、改めて学ばせてもらった。

 

もともと彼・斎藤健一郎記者の断・電気宣言生活の記事は社会の関心を呼んでいた。その記事を読んでいた私たち「原発いらない栃木の会」が、昨春の総会記念講演を彼に依頼。宇都宮で講演をしてもらったうえ、親しく懇親も(実は私の同僚記者でもあったのでー)。そのときは「健電設立計画」まで。その後の取り組みも含めて、〈いやはや、えらいね。私も少しは彼に近づいていかないとー〉。

 思わぬ難問に「はて?、どんなふうにしたら」と、立ち止まり、ひとつづづ乗り越えてゆく様子もほほ笑ましい。文章のタッチや視線の優しさはこの筆者の性格なのだろうー。脱原発のもうひとつの「方法」がここに。さまざまな工夫を提示する生活の知恵もそこここに。そのように読んだのでした。お薦め本です。

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2014年6月22日 (日)

この世で何が一番好きか?   「歳月」で「おいらも胸が・・・:」

(21日に引き続き、「歳月」からー。FACEBOOKにはアップしていたのでー)
 
「この世で何が一番好きかという李鉉相(パルチザン南部軍総司令官)の質問に、彼はしばらく考えてから、花が一番好きです、と答えた。
 
花か・・・。咲いているときはいいが、散ると空しくないですか? 李鉉相が質問すると、いい年した男が花が好きだというと笑われるのではないかと、そうでなくても顔が真っ赤になっていた彼はこの世のもんはみなそうだと思います、」
 
「花も人も動物も結局はみんないつか死んじまうんです。花が散るのを見るとなんだか胸がしめつけられるし、そしたらおいらも胸がじいんとするし、そいつもそうだし、そうなんですと、情けない答えをしてしまった。
                                                            Dscn5098
革命家らしくない発想だなあーー。そういう返事が返ってくるだろうと予想はしていたが、思いのほか批判めいた語調ではなかった。いつか解放の日がきたら・・・・」
これも韓国女性作家・鄭智我(チョン・ジア)「歳月」の中の一編「純情」から。
 
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2014年6月21日 (土)

これはいいね!韓国小説  老いをテーマ8編「歳月」

   韓国・鄭智我(チョン・ジア)の小説「歳月」。書評で気になり、ネットで購入ー、なにげなく読んでいたが、これがなかなかー、というより、これは今、日本で読まれるでのではと。短編8篇とも老いてゆくことがテーマだ。それも韓国の歴史を背景に。そこにひとつの、ほとんど「哲学」も。

 

ふだん、小説はめったに読まないのだが、こうした小説なら、読みたい、そう思ったことでした。彼女のほかの本もこれから読んでいこうー。この本をきっかけに、これから日本のファンが増えるではないかー。そう確信させるような名編ばかりだ。

 

以下の「いとうせいこう」の書評からも、読みたい人は読むことにになろうー。

老いに焦点、人間の必然描く  

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重力の強い文体と描写、人間の愚かさ純粋さへの透徹したまなざし、あるいは哀れみや共感によって、読む者を足元の土へと引きつけ続ける韓国女性作家の短編群である。
 解説によれば鄭智我は1990年両親を描いた『パルチザンの娘』を発表するが、国家保安法により発禁。自身逃亡生活をせざるを得ず、実際のデビューは6年後だという。
 この短編集にも麗水(ヨス)14連隊に所属して反乱を起こす男や、韓国が単独政府を樹立することへの反対闘争に身を投じた男女、つまり作家の両親に似た人間が出てくるが、しかし決して政治が前景にある小説にはならない。
 人が老いていくこと。8編はすべてそこにぴたりと焦点を合わせる。記憶のない母と2人だけで山に暮らす寡黙な男、ボケていく父を見つめる初老の男と母、あるいは出会った女の若さに心地よく翻弄(ほんろう)される中年女とさらに年を取った女からの視点など、自分と他人の老いをそれぞれの微妙な関係の中でがっちりと描きながら、悔恨と諦めとあきれ笑いで包み込むのだ。
 作家から日本の読者へのメッセージも末尾についていて、彼女に限らず多くの韓国人読者が日本作家の作品を受容していることがわかるが、反対のことも彼女を通して起きなければならないだろう。
 「限りなく軽快になっている今の時代に似合わない小説かもしれません」とも鄭智我は言葉を寄せている。確かにそこには日本で書きにくくなった近代小説の骨頂がある。書きにくさはどうやら韓国でも同様なのかもしれない。
 だが、この世に生まれてきてしまった者が、食べなければ命を保てず、どうあろうが育ち、働かざるを得ず、心は時に傷つき、やがて親や兄弟が老い、自分もまた年月に吹きさらされていくのは世界中のあらゆる人間の必然である。
 書かれなくなりつつある必然から目をそらさないこの作家の小説が我々には必要だ。
    ◇
 橋本智保訳、新幹社・1944円/チョン・ジア 65年生まれ。作家。著書『幸福』『春の光』など

2014年6月20日 (金)

この原画展は行きたい~「長谷川哲雄作品展」(花山椒)

 この手のすっきりした原画はぜひ観たいなー。7月19日からだね。日光のギャラリーカフェ「花山椒」で。案内はがきが届いたので、その表裏をアップ、案内いたします。Dscn5095


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2014年6月19日 (木)

金魚鉢としての地球・・・ 「人にはどれだけの物が必要か」

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「金魚鉢としての地球」-私もこの本を読んだら、金魚を飼いたくなりましたー。
基本は森林や鳥類など生態系への危機感からの「ミニマム生活のすすめ」だがー。本文第四章「地救原理の導入を」(地球ではなく、地救と言っているー)。

以下は本文から。

「金魚が少ない時は、日光によって藻が光合成して金魚に必要な酸素を出し、同時に不用な炭酸ガスを吸収してくれる。水や藻に付着していた各種のプランクトンや苔が繁殖して魚の餌になる。そして金魚にとって有害な排泄物は、藻や他の微生物の栄養として吸収されてしまうから、水が汚れない。このように安定し持続する物質循環が、金魚鉢という小宇宙の中に成立するのである」-

2014年6月17日 (火)

思考や感覚のスリム化? 「ソーシャルメディアは何が気持悪いのか」

 

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今の社会が抱える「課題」への問題提起はいつものことながら、すばしっこい香山リカさん。だいたい先まで踏み込んではくれないのだが、こちらの関心領域もカバーしてくれてはいるのです。

 

つんく♂の「2013年のモーニング娘。論」を引き合いにして、こう記している。

 

「つまり、SMSが普及して変化したのは、単に1回の発言量が短くなったり何回かに分けて投稿されたりするようになったことだけではない。『何のCDを買った』『いま聴いている』といったファクト以外の感想や批判じたいが書かれなくなった、というのだ」。

 

「この流れは単に『文章のスリム化』ではなくて、『思考や感覚のスリム化』ではないのか、と薄々(つんく♂は)、気づいているとも思われる」

 

私もFACEBOOK、TWITTER、BLOGをやっているが、このところ(2年くらいかー)。振り返ると、長い文章を書くことが少なくなっている。これは意識してやっているのではないのだがー。ふ~む・・・、私も「思考や感覚のスリム化」時代の流れにはまってきたのかどうかー。

 

もっとも、香山さんは、こんないい問題提起をしているのだから、さらにその先をきちんと「大展開」して欲しかったー。と思いつつ、読み終えたのでした

2014年6月16日 (月)

歴史の「博物館」を巡るよう  「サバイバル宗教論」(佐藤優)

 

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ヤッケでベランダ補修作業ー。その疲れ直しに手にした「サバイバル宗教論」(ご近所「ともだち」が持参してくれたのです)。読み始めたら、博物館の各部屋を訪ね歩く面白さで、久しぶりに一気読み。24時過ぎになってしまったー。

 

基本は中東や西欧、東欧、ロシアなどの歴史ー。さらに沖縄も。「ペリーが浦賀から帰るときに那覇で琉球王国と琉米修好条約を結んでいるのです」、加えて、1855年に琉仏修好条約、1859年に琉蘭修好条約ー。

 

1879年の琉球処分(首里城明け渡し)は承知していても、それ以前の琉球は国際条約の主体だったのだなどの歴史的事実も。知っていそうで実は意外と知らない歴史も知ることにー

2014年6月15日 (日)

笑える?こんなトーテムも~   「レヴィ=ストロース 構造」

やはり魅力的なレヴィ=ストロース。
「さらにこの社会では有形無形のさまざまな『商品』と呼ばれる文化的な産物の増殖を司る多くの集団に自然種を用いたトーテムが観察される。『像』『タイガー』『とんぼ』『クロネコ』『ペリカン』『ゼブラ』『キリン』『朝日』など・・・。(思わず、ワッハッハー)

                                                                                                                  Dscn5041


いやはやー。ようやく『野生の思考』に向かう心構えが?できた~。

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2014年6月11日 (水)

印税生活・・・は難しい(笑い) 詩論集の1年間の印税229円~。

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2014年6月 7日 (土)

悪戦苦闘「1500通」の3日間~ メール送受信凍結であれこれ

 悪戦苦闘3日間ー。メールの送受信が「凍結」してしまい、にっちもさっちも。5月23日から、「そのうちに」と思っていたら、はや半月。契約サポートセンターに問い合わせたが、「お手上げ」~。Dscn5021


                                                     

 「こりゃ、いかん」~と、グーグルで解決方法をさまざまに検索。その結果、ローカルディスクのクリーンアップ、古いメールの処理、プロファイル設定挑戦など、あれこれと。ようやくメールクリーンアップで、なんとかー。

 

 この間のメールは1500通(大半はFACEBOOKから)。大事な用事もいくつかありましたー。ということで、ようやく7日今夜、「開通」しました。ともあれ、ほっと一息。とはいえ、TWITTERもこの1カ月、凍結しているので、この解凍もしないといけないー。

2014年6月 6日 (金)

他者からの支援なしには生きられない 内田樹「街場の共同体論」

 

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ひょぃと寄った書店の正面棚にあったので、つい手に(店長さんたちの「店長」によると、今市店になかったのがわかり、きょう他店から移してきたのだという。斎藤健一郎記者の「5㌂生活」はなかった~)。そのまま近くの可否店で読み始めたのです。

 

 内田樹の「街場本」シリーズ?というのか、新聞の広告論で知っていたので、中身以前に「買い物籠」へ。(内田の「街場論」には、「文体論」とか「中国論」とか、さまざまに・・・)。今回はなんと、「共同体論」~。はて・・・、第一講が「父親の没落と母親の呪縛」。「?」だったのだが、どうしてどうしてー。

 

 やはり、そこは内田樹。第三講「消費社会と家族の解体」でも、以下のように。私たちが唱える「懐かしい未来」の背景となるある種の時代の情況を「分析」?した見方だ。「生き延びる可能性」を支える相互支援のネットワークの大事さなどに言及しつつだがー(第六講「コミュニケーション能力とは何か」も、知恵に)

 

(以下は第三講から)

「現代人はつい忘れがちですけれど、『他者からの支援なしには生きられない』ということは、人類史の90%においては『それが常態』だったのです。『ひとりでも生きられる』ということが言えるような社会は、近代以前には存在しなかったし、今もこれからも地上のごく例外的なエリアにしか存在しない

2014年6月 5日 (木)

そうかー「異議ナシッ!」だったのか~ 『ふしぎなキリスト教』

 そうかー「異議ナシッ!」だったのか~。

 

大澤 祈りの最後に「アーメン」という言葉をつける場合が多いですね。これはどういう意味ですか? Dscn5003

橋爪 これはもともとユダヤ教のもので、キリスト教、イスラム教にも伝わっているけれど、「その通り、異議なし」という意味です。新左翼が集会で「~するゾー」「異議ナシッ!」ってやっているけれど、あれと同じです。

大澤 「アーメン」というのは、人の言うことを確認し、合意することで、いわば反復するような言葉なんですね。  

 

『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書)。面白いだろうことはわかっていたが、349頁もあるので、積読状態のままだった。このところ関心を寄せているユダヤ問題の流れから、ようやく読了したのですー。  

 

「キリスト教をつくった男パウロ」「利子の解禁」「なぜ偶像を崇拝してはいけないのか」などなど、面白い章がいくつも。 特にようやく納得ーというのが、古典中の古典であるマックス・ウェーバーの『プロテスタンティズムと資本主義の精神』の、かんどころー。  カルヴァン派のもたらす生活態度が、意図せざる結果として、どうしてそれが資本主義の精神につながっていくのか?ー。

 

かなり以前に読んではいるが、そのときは、「どうし?資本主義の精神に?」、半可通ではあったー。それがこの本の対談から、ようやくうなづけることにー。新書にしては、とても盛り沢山だ。オビの中に「一年間、『宗教学概論』を聴くよりこの一冊だ」というのがあるが、確かにそう思える一冊ではありましたー

2014年6月 3日 (火)

楽しいデッキ補修へどうぞ、霧降高原「砂時計邸」で3日もー

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霧降高原の我が家のウッドデッキの補修作業に入りました。2日から。すでに4年や3年が過ぎたので、あちこちに痛みが。湿気や雪・氷で、かなり弱くなっている板材が目立つー。この際、30本ほどをホームセンターから。Dscn4975
 ホームセンターで借りたトラックに30本を積んで、霧降へ。往復約1時間半(積み下ろしや防腐剤塗りもしたので)。さっそく2日夕、3本ほどを修理。インパクトで傷んだ板材を外し、ノコギリやマルノコで切断、さらにインパクトで打ち込みー。手作業は楽しい。3日もやってます。「やりたいな~」という人は、霧降高原の「砂時計邸」へ(笑い)。

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2014年6月 2日 (月)

やはり読ませる内田樹本 中田考さんと対話本「一神教と国歌」

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 イスラム学の第一人者・中田考と内田樹の一神教問答~。と、くれば、読まねばなるまい?。てなことで、遊牧民と農耕民、グローバリズム、中東情勢、お金の回り方、シーア派とスンニ派・・・話題は次々に。

 

それでも随所に「一人で生きられないのも芸のうち」の内田節が。その典型が以下の会話。これは過去形になっているが、私の場合、現在形。ついこの間、「ヨイノクチ」で出会ったイギリスの旅人と、実際にこんなやりとりがあったのですー。。。。

 

つまり・・・中田「いい時代があったのだ」 内田「まず隣の人についで、そしてつぎ返してもらうことでしかお酒は呑んじゃいけないよ、って。自分が欲しいものはまず他者に贈与して、他者から反対給付を受けるかたちで手に入れるというのは、共同体の基本ルールだったと思うですけどね

2014年6月 1日 (日)

創刊から40年の同人誌「序説」 我が家で記念座談会をやりましたー。

    評論同人誌「序説」、創刊40年へ。創刊は1974年12月~。今年はそれから40年。夏に記念号を発刊するので、31日に我が家で、「なぜ40年も?」という座談会をやりましたー。  

                                                                                                                                          数えたら、延べ執筆者は17人。同人は現在10人。そのうち創刊同人を中心に(つまり40年前と同じ顔触れで)都合がついた6人(福島、東京、栃木、茨木)が霧降高原に集い、夕方から未明まで~。  

                                                      Dscn4960


                                                                            

   1日は二日酔いでしたが~。8月31日に「40周年記念号」発刊へ。乞うご期待~(笑い)。

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