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2014年6月 5日 (木)

そうかー「異議ナシッ!」だったのか~ 『ふしぎなキリスト教』

 そうかー「異議ナシッ!」だったのか~。

 

大澤 祈りの最後に「アーメン」という言葉をつける場合が多いですね。これはどういう意味ですか? Dscn5003

橋爪 これはもともとユダヤ教のもので、キリスト教、イスラム教にも伝わっているけれど、「その通り、異議なし」という意味です。新左翼が集会で「~するゾー」「異議ナシッ!」ってやっているけれど、あれと同じです。

大澤 「アーメン」というのは、人の言うことを確認し、合意することで、いわば反復するような言葉なんですね。  

 

『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書)。面白いだろうことはわかっていたが、349頁もあるので、積読状態のままだった。このところ関心を寄せているユダヤ問題の流れから、ようやく読了したのですー。  

 

「キリスト教をつくった男パウロ」「利子の解禁」「なぜ偶像を崇拝してはいけないのか」などなど、面白い章がいくつも。 特にようやく納得ーというのが、古典中の古典であるマックス・ウェーバーの『プロテスタンティズムと資本主義の精神』の、かんどころー。  カルヴァン派のもたらす生活態度が、意図せざる結果として、どうしてそれが資本主義の精神につながっていくのか?ー。

 

かなり以前に読んではいるが、そのときは、「どうし?資本主義の精神に?」、半可通ではあったー。それがこの本の対談から、ようやくうなづけることにー。新書にしては、とても盛り沢山だ。オビの中に「一年間、『宗教学概論』を聴くよりこの一冊だ」というのがあるが、確かにそう思える一冊ではありましたー

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