「懐かしい未来」に向けて その➀ 社会派同人誌「序説」9月1日号へ
今年4月13日投開票の日光市議選(定数28)に無所属市民派で立候補した。立候補表明は1月9日。投票日のわずか3カ月前だが、実質的な「選挙活動」は2カ月ほどだったか。立候補するなら、最低でも半年前、できれば1年前から。過去の選挙戦をみても、そうであろうことは承知していた。それでも、「状況変化」を受けて、あえて決意した。周りからは突然の表明と受け取られた。しかし、それなりの理由もあったのだ。
立候補者は定数を2人だけ上回るだけの30人。しかし、ふたを開けてみると、得票数440票(最高得票は2417票、最下位得票は938票)。最下位落選という、いわゆる惨敗に終わった。もちろん、時間が少ないのはわかっていたが、当選するつもりで出馬し、さまざまな方法で支持を呼びかけた。だが、実際の得票は考えていた得票にはほど遠かった。
政策的には「脱原発」を基本に「懐かしい未来」をめざすためのさまざまな方法を練り上げた。それをチラシで、パンフで、街頭で、繰り返し訴えたたつもりだ。しかし、結果は、思っていた支持を広げることはできなかった。私の場合、政党や労組などの組織をバックにしたり、自治会や団体などの支えを受けたりは、ほとんどなかった。
いや、むしろ、脱原発に加え、災害ボランティアなどの市民グループが中心であった私のような新人候補がどこまで食い込むことができるのか、政党や労組などの組織代表や自治会をバックにした地域代表などではない新しい時代の議員を生み出そうー。新たなスタイルの選挙戦ができないだろうか、それを意識もしていた。実際、総決起集会などはかなりユニークなイベント型で開催した。結果的には、現職組が強みを発揮し、、組織や血縁、人脈、団体の支えなどが勝敗を分けることになった。公明党公認の新人がダントツのトップ当選を果たしたことなどがその象徴だった。
残念な結果ではあったが、立候補していなかったら、さらに悔んだだろうと思う。政策的には、今、伝えるべきこと、行うべきこと、地域が取り組むべきこと、世の中が進むべき方向について、はっきりと打ち出したつもりだ。それには自信を持っていた、今も、それには変わりはない。
結果からも、いわば「無謀な決意」―。周りからは、確かにそう思われてしまう立候補ではあったが、それなのに、どんな考えから出馬を決意したのか、どんな政策を有権者にに訴え、街頭ではどのように声を上げたのか。それを記録として、残しておくことは、それなりに意義があるのではないか。
ということで、出馬を固めた今年1月上旬から、声を大にして日光市内のあちこちの街頭で訴えた4月上旬まで、チラシにしたり、パンフにしたり、あるいはメモにしてきた文章を掲載することにした。創刊号からこれまでの40年間、原稿の筆名はペンネームである「黒川純」できたが、今号は選挙戦で支持を呼びかけた本名の「富岡洋一郎」で初めて登場?することにした。(つづく)
(計5回ぐらいの連載になるかもー)
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