社会運動はそこを通過することで 視点に同感の「日本劣化論」
テロルの現象学」の笠井潔と「永続敗戦論」の白井聡の対談なので、気になって読んでいたのだが、きょう一気に読み進めてしまったのですー。いやはや、読み終えるのがもったいないくらい、そのくらい魅力的な視点が各所に。途中、お茶の時間で休憩しながらでしたが(笑い)。
いずれ、きちんと「書評」を書きたいくらいだが、なによりもそのかしこで展開される論を紹介したほうが、いいのではないかー。文中で「同感だね」、「その通り」、「いいね!」~。そう思ったところはたくさんあるのだが、とりあえずそんな文章を三つだけ、挙げてみましょう。
(以下は「日本劣化論」から)
2012年6月の首相官邸や国会前では、蹴飛ばされた巣穴を飛び出した無数のハチが敵を求めてブンブン飛びまわるように、万単位で蝟集していましたね。これが「蜂起」という言葉の語源です(略)議会政治とは、街頭で闘われる叛乱の政治的結果として生まれたにすぎない。デモを議会制民主主義の潤滑剤におとしめる俗論が目につきますが、デモこそが議会制民主主義の生みの親であることを忘れてはなりません
原発を破壊すれば日本列島は廃墟になります。トルコ系民族の出身者で特殊部隊を編制し、原発を襲撃して自爆する。襲撃者の死体が発見されても、アルカイダ系を装って犯行声明でも出しておけば、中国がやったことにならない(略)もしも安倍自民党が日中戦争を想定しているのなら、原発は即時全廃し、大急ぎで核物質を国有地の地下数十メートルに埋めてしまうしかない。
社会運動というのは、ある種交差点みたいなものであって、運動自体はこれといって何を成し遂げるわけではなくても、そこを通過することによっていろんな方向に発展していく可能性があります。つまり経験した人が、場を変えていろんなことをやってゆくという機能がありますよね。そのような意味で運動はそれが何を達成できるかだけでなく、そこには潜在的な力があります。
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