たくさんの「蟻」たちが「さようなら原発 全国大集会」へ 9・23東京・亀戸中央公園
東京亀戸中央公園で23日、午後1時から開かれた「さようなら原発 大集会」(「さようなら原発 1000万人アクション」の単独主催)は、好天に恵まれ、公園内は川内原発の再稼動を止めようという全国各地の市民が集まり、ぎしぎしの状態。予想以上の大集会になった。主催者発表は1万6000人。だったが、実際はもっと集まっていたようだ。
集会のあいさつは、大江健三郎さん(ご存知ノーベル賞作家)や落合恵子さん(宇都宮出身の元レモンちゃん、「クレヨンハウス」経営の作家)、澤地久枝さん(「雪はよご.れていた」などの優れた誠実なノンフィクション作家」)など。ご存じ、広瀬隆さん(作家)も。
トップバッターは鎌田慧さん「自動熊絶望工場」や原発や炭鉱などの底辺の優れた取材で知られる日本を代表するルポライター)。鎌田さんのあいさつで、「なるほどー」と、思った指摘が何点があったが、とくに二点が印象に残った。
ひとつは、最近の朝日新聞叩きについて。鎌田さんは「執拗極まりない朝日新聞攻撃」がされているが、あの事故のとき、最高司令官の吉田所長も多くの労働者の「退避」を把握できなかったという事態を重視。一方で、朝日新聞記事の「誤報」と違い、原発推進派は、「東電の所員たちは逃げてない、頑張った、吉田所長も頑張った・・・、という再稼動に向けた神話を作り出そうとしています」と、危険な空気を指摘していた。
続いてすぐに「昔、マスコミを批判したのは軍部だったわけです。今、それぞれのマスコミの中で脱原発をめざそうとするところを叩こうとしている、今、そういう時代に入っている」と、警鐘を鳴らした。
朝日新聞攻撃で嫌な空気を感じるのは、この鎌田さんの指摘にある「再稼動神話」のことだ。朝日の「誤報」自体がねじ曲げられて理解され、それが再稼動の「地ならし」になりかねない根拠のない論拠になってしまうこと。それを後押ししかねないのが、必要以上の「朝日攻撃」だ。マスコミの自爆ーそれになりかねないことを、どこまで関係者が知っているのだろうか?。私はそう思っているので、鎌田さんの発言は、すとんと胸に落ちたのだった。
呼びかけ人たち檄が終わったのが、午後2時20分。私などは「それデモへー」。と・・・思っていたが、参加者が「蟻」のように多いため、「押すな押すな」で、(それに警察の交通規制もありかー)私たちの市民グループがデモに出たのが、なんと午後4時~。それまで公園内で1時間40分も足踏みとなってしまったー。私たちが錦糸町の大通りを1時間ほだったたか、そのデモが終え、すでに夕闇が迫っても、労働組合などのデモの隊列が続いていた。
シュプレヒコール、というか、みんなの掛け声は、「川内原発、再稼動反対!」、「原発をやめないなら、安倍がやめろ!」、「東電 解体!」、「再稼動反対!」「原発反対!」「原発廃炉!」「子どもを守れ!」。原子力規制委員会が再稼動にお墨付きを与えた川内原発の再稼動反対が全面に。
それに安倍の辞任を迫る掛け声や東京電力の解体を声高に。それがごく自然に、あっさりと違和感がなく、出ていたのだ。この雰囲気はこれまで私が参加してきた何度かの集会では、ほとんどなかったことだ。それほど、脱原発グループの視点がさらに鮮明になり、その力こぶが入ってきたということだと思えるのだ。
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