自らの課題としとして引き受ける・・・・・「虚構のファシズム」

まったくその通りだと思うー『虚構のナチズム 「第三帝国」と表現文化』(池田浩士 人文書院、2004年)。
大著(405頁)なんで、積読状態だったが、きょうたまたまひもといてみたら、何と魅力的、というか、なんと実証的なナチズムの「表現文化」批判であることかー。
もともと池田浩士さんについては、『死刑の「昭和」史』(インパクト出版会、1992年)-これもまだ積読状態だがーなどで承知はしていた。今の世の中状況がこうした本に「遭遇」を迫っているのだろうー。
...
それにしても、以下の指摘は意味深だ。同書の「序文」の結びから。味わってほしい。
「ナチズムの過去が、過ぎ去ったものとしてではなく生きた姿を現在のまえに現すのは、過去を体験しなかった後世が、現在の現実のなかにあるまったく別の姿をとった新たなナチズムとの対決を、みずからの課題として引き受けるときだけなのだ」
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