ゆったりした時間が欲しい 我が校の10・18同窓会
10・18尾島中学校同窓会について、ともかく、受付、つづいて記念撮影、司会あいさつ、校歌斉唱、死者黙とう、幹事長あいさつ、劇団上演御礼あいさつ、同窓生の八木節、フラダンス、尺八演奏、クラス対抗ゲームと成績表発表、ビンゴゲーム、賞品、カラオケ、次回幹事紹介、次回幹事長あいさつ・・・ともかく次々と「企画」が続き、時が経つのを忘れるぐらい。時間の隙間がないという印象の同窓会だった。
一次会は午後2時から、二次会が終わったのが午後7時。計5時間もそれ。その面では幹事団のやる気が伝わり、司会のJ君の話芸もなごやかで雰囲気を盛り上げることに長けていた。次々と登場する企画をうまく進行させていたこともあり、確かに「楽しい」同窓会ではあった。ではあったの
だが、終わってみれば、全体的には「楽しい」だけだったような気がする。
公式の同窓会の中で何か印象に残ったのは劇団女優のFさんが3年ほど前に(脳出血だったか)倒れて、かなり身体不自由の中で、これまでの同窓会の支援に対し、御礼挨拶を涙ながらに気丈に行っていたこと。それに私は途中、しばしばA組のテーブルから離れ、別のクラスの親しい何人かと、さまざまに「ほんと?、そんなことがあったの~。今だから話せる尾中秘話」なども聴くなどしていたので、それはそれで「収穫」?もあったのだがー。
とはいえ、同窓会は単に楽しい時を過ごすというより、お互いにそれ相応の年齢となったさまざまな立場の仲間同士で話し合う機会でもあるはず。お互いの「知恵」を交換するといったぐらいの時間が欲しい。だが、檀上では常に「企画」が行われており、話し声も聞こえないほどの「音楽」が続いていた。もっと静かな、というか、ゆったりした同窓会であったほうが歓迎されると思う。企画した幹事団の苦労はわかっているのだが、65歳同士の同窓会でそこまで「盛り上げる」必要はないと思う。
それに3年に一度というのに、300人近い同窓生のうち、出席者は68人。3割にも満たない。一クラスは10人強ほど。その中で、受付はA組からF組まで。もともと小学校1年生から中学校3年生まで9年間一緒だった同窓生。大半が一度は一緒のクラスになったはず。もう中学校3年生のクラスだけに絞ったやりかた(クラスごとの丸テーブル配置、二次会も同様だった)は、参加者が激減していたここらで「卒業」したほうがいいのではないか。
ということで、3年後の同窓会では以下のような「改善点」が求められる
(1) 「企画」をもっと少なくして、懐かしい友、気になっていた友など、それぞれが話し合える「静寂」の時間を意識的に設けることが必要だろう。隙間なく「企画」を進めた今回のやり方は改めたほうがいいと思う。
(2) その話し合う時間のための[BGM]をかなり厳選して流すといい。群馬、尾島に関する音楽とか、中学校の「音楽の時間」で聴いたもの、たとえば「交響曲第六番 田園」(ベートーベン)とか(私が最初に授業で最初に聴いたクラシックがこれだったので、特に印象深い)幹事団のそれぞれも思い出の曲がありそうだ。
(3) 「企画」も八木節を延々とやるような演出ではなく、短い時間で印象に残る「企画」を考える。例えばー。プロジェクターで「昔の尾島」「今の尾島」を上映するとか。5分でいいと思う。ほかにも映像で記憶・思い出を共有する時間にすることができるはずだ。それで話に花が咲くというものだ。
(4) 配られた名簿は参加者のみだが、女性は旧姓がなく、ほとんど名前だけではわからなかった。私などは「つくい」「むらた」とか、旧姓でしか、女子たちの名前は覚えていないので。欠席者の名簿もあったほうがいいかどうか?。このあたりは考えてからかな?
(5) 冒頭に「黙とう」があったが、だれが亡くなっているのか、その名前は読み上げられず、その資料も会場で手渡していない。この3年前、あるいはこの3年間でだれか逝去しているのか、いずれも「順番」なので、それを伝えるべきだろう。つまり「死」から目をそらしてはいけない。みんなそんな年齢になっているのだから。
(6) テーブルなどは各クラス分けではなく、A組とB組を一緒にするとか、あるいはそれを半分に分けるとか。二次会は順番にくじを引き、その席に着く。だれが一緒か、クジを引かないとわからないようにする。席の着かせ方はけっこう大事だ。いずれもこれまでテーブルだが、大広間の畳の上でやる同窓会も考えていい。
(7) 連帯や信頼、親近感を示すなら全員が輪になって「アー」と声をだし、それを繰り返しつないでゆく。キァンプふぁぃやーの要領だ。そういえば、新しい「企画」を思いついた。あの 「フォークダンス」をみんなで。「マイムマイム」など。中学生のとき、恥かしがりながらやっていたが、今ならずうずうしく、楽しみながら、やることができるだろう。
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