「ビッグイシュー」の読者から 3分の2は、20代から40代の女性~
このビッグシシューの読者の3分の2は、20代から40代の女性とか。最近はこの年代の女性の「元気さ」が私の周りでも。20代~40代の男性は「疲労」や「天気」で、元気が別の方向に、と感じてしまう~。
(以下は朝日新聞11日夕刊から)
――ビッグイシュー創刊に向けて何から着手しましたか
とにかく金策に走り回りました。でも、融資や助成金を合わせても目標の2千万円に400万円足りない。考え出したのが「市民パトロン」です。「ひと口5万円でパトロンになりませんか」と呼びかけた。ひと株株主のまねです。何とか金策にメドをつけて、有限会社「ビッグイシュー日本」を立ち上げたのが2003年5月。本業だったシンクタンクは片手間では無理なので廃業しました。
――販売者の募集でも苦労したそうですね
創刊の1カ月前から、ホームレスの人に集まってもらって説明する会を始めました。1回目は日雇い労働者の街・大阪の釜ケ崎。集まったホームレスの人は十数人。見本誌を配り、ビッグイシューの説明をした後、質疑応答に移ると、いきなりこんな調子です。
「あんたら、こんなんがホンマに売れると思っとんのか」「この雑誌、あんたなら1日で何冊売るねん」
僕たちにも売れる確信なんてありませんから、編集長の水越洋子が正直に答えます。「分かりません。でも売れるように頑張ります」。すぐさま厳しい突っ込みが飛んできた。「そんなんで、ようやっとるなあ」
報道のテレビカメラは回っているし、針のむしろ状態でした。結局、その日の販売者登録はたったの4人。それから矢継ぎ早に3回説明会を開いて、何とか創刊までに33人の登録者を集めました。
――2003年9月11日、いよいよ創刊日を迎えます
午前9時にJR大阪駅前に集まって出陣式をして。その後、販売者19人が持ち場に散ったんですけど、僕は気が気じゃありません。前の晩、道行く人が素通りして一冊も売れない悪夢を見たほどです。
でも「おはようございまーす」「一冊200円。いかがですか」とやるうちに最初の一冊が売れた。不安げだった販売者の顔がパッと明るくなる。「ホンマに買ってくれるんや」。わきで祈るように見ていた僕たちスタッフも同じ気持ちでした。結局、この日はひとり平均35冊、70冊売った人もいて、上々の滑り出しでした。
――創刊して、予想外だったことはありますか
ホームレスの人たちを一番避けるだろうと予想していた若い女性がとにかく買ってくれたことですね。創刊直後のことですけど、販売者がうれしそうに「きょうもきれいな娘さんが買いにきてくれて。もろた100円玉がまだぬくいねん」って言うんですね。
それで調べてみると、20代後半から30代前半の女性が購読者の7割を占めていました。この傾向はずっと続いています。最近は年齢層の幅は広がりましたが、20代から40代の女性が3分の2を占めています。逆に若い男性はなかなか買ってくれない。努力はしてるんですが、なかなか変わりませんね。(聞き手・神田誠司)
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